ソーラーサーキットの家の現場、今日はお施主様立会いの下
気密テストを行いました。
気密テストは断熱ラインを貫通する各種設備配管及び配線が
完了次第、内部壁を張る前に行います。
万が一漏れが有っても補修出来るタイミングで行います(今まで
に補修した事は有りません)
テストの結果はC値=0.1cm2/uでした。
「総相当隙間面積」=21cm2(建物全体で4.5cm角の隙間)
これを建物実質延床面積(209u)で除すると、21/209=0.1
C値0.1cm2/uと成ります。
この数値をたたき出すには精度の高い丁寧な仕事が要求されます。
24時間換気を計画通りに確実に行うには如何しても気密は避けて
通れません。
くどいようですが、気密性能が低いと給気口総面積より隙間面積が
大きくなり、給気口から空気が入らなくなります。
換気メーカー(アルデ)は給気口総面積>総相当隙間面積且つ
給気口総面積を含めたC値0.7以下を推奨しています。
外部の風圧や温度差換気による影響を受けない、換気最低圧力10
パスカルを確保できるC値が0.7cm2/u以下です。
これで二階の給気口が排気口に成るような事は避けられます。
因みに4インチの給気口のフイルターを通した開口面積は11cm2です。
この家の給気口は6ヶ所有ります、6×11=66cm2で総相当隙間面積
21cm2を加えると87cm2/209u=0.4<0.7∴OKと成ります。
言い換えると、気密が悪く隙間面積が多いと条件を満たす為には給気
面積(給気口)を減らさなければならず、減らすと間取りに因っては空気
溜まりが出来、空気がよどむ原因にもなります。
下のグラフはC値に因る給気口からの吸入率です、縦軸がC値、横
軸が吸入率です。
C値0.1で92%、C値0.5で66%の吸入率です。
何故気密に拘るか判って戴けると思います。
一種換気だから気密なんて関係無いと仰る方もいらっしゃいますが
計画換気する為には一種も三種も同じです、まして今流行の一種
熱交換型の換気の場合はいくら熱交換率の良いもの使っても気密
が悪いと効果は半減します。
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