「内定通知」なるもの今日送付した。4月より新しく社員を採用する事となった。
今までの社員採用は人を介してが殆どであったが今回はネットを介してで有る、世の中変わったものである。
昨年末、技術短大より電話が有り、「三月卒業予定の学生で大工志望の学生が居るので採用戴けないだろうか」と言う話であった。
聞くところに因ると、私共のホームページを視てプレカット加工無しで手刻み加工等の拘りに興味を持ち是非本当の一人前の大工に成りたいのでお願いしたいと言う事であった。
本当の大工と言うと嘘の大工が居ると言う事に成るが、嘘とまでは行かないが腰道具を付けて格好は一丁前であるが、中工、小工、色々ピン、キリである。
刻みは全てプレカット、造作も全て新建材の加工品、電動ドライバーが有れば一丁上がりである。
単なる取り付け屋、組み立て屋である、墨み付けは勿論、手鉋、鑿も満足に扱えず和室の造作もまともに出来ない大工が多く成りつつある。あと十年もしたら、日本の木造建築どうなるだろう、行く末が心配である。
幸いにも辛い修行をしてでも本当の大工に成りたいという若者が居るという事は頼もしいかぎりである。
正月休みに帰省するので、面接をして欲しいと言う事だったので正月、親子で面談をして口頭で内定通知をしたのだが学校側より書面でお願いしたいと言う事で今日に至った次第である。
新しく入社するF君、大工修行見習い四年、インターン一年、計五年間は辛く厳しいかもしれないが是非頑張って本当の大工になって戴きたい。
今我が社で一番若い大工F君、偶々同じ技術短大出身で25歳である。三月でインターンを終え晴れて一人前と同時にパパにも成る。(伊東工務店の一人前はもう少し修行が必要かもしれないが)
新しく入社するF君も跡に続いて貰いたい、期待をする処である。
(追記)
古いやり方に拘っている訳では決して無い。「温故知新」は弁えて居るつもりである。
古くても良い先人の知恵は生しつつ新しくても良い物はドンドン取り入れて「いい家」を造るのが伊東工務店の家造りの姿勢である。
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