「常時微動測定」未だあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、一口で言うと
建物の剛性(強度)を知る為に建物の振動(建物は常に人が感じない程度の小さな振動をしています)を計測して建物の固有振動数を求める測定の事です。
最近から建物の耐震改修調査(診断)等で使われるようになっています。
改修前、改修後の測定で、図面上の数値でなく実際の強度を数値で確認する事が出来ます。手抜き工事も出来ません。
新築工事でも図面上では何倍の壁量強度とか言っても、筋交いの入れ方や仕口の施工の仕方、施工精度等で図面上の強度が出てない場合もあると思いますが、常時微動測定をすると、絵に描いた餅でなく実際の強度が数値で表れます。
現在造作進行中のソーラーサーキットの家、11月に「常時微動測定」を行ないました。
長男が帰省の折に測定を行い、解析、測定報告書が届いたところです。
結果は固有振動数がX、Y方向共に10.35~10.25HZと非常に剛性が高い建物ということでした。(一般の合法木造建物で固有振動数は6.0HZ前後と言われています)
この建物は壁量強度1.6倍で設計施工していますから、その強度は実証されました。
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