ソーラーサーキットの家の現場、今日は日本住宅保証検査機構による
躯体検査を受けました。指摘事項無しで問題なく合格でした。
検査員の方と少しお話をしましたが、制震ダンパーの取り付けや、通し柱
の太いのは珍しい様です、我が社では通し柱は150角〜180角を使い分け
ています(標準仕様)。
一般的には120角、良くて135角だそうです、「120角では大地震時に層間変
形角の違いで必ず腰折れ破壊する可能性が高いと思いますが・・」でも120
角でも合法だから問題ないようです。
実験データー(天然乾燥材)によると、120角四方差しでは層間変形角1/60
で破壊、二方差しで1/20まで追随、150角四方差しで1/30まで追随、180角
で1/15まで追随との結果が出ている。
(一般的な木造住宅の地震時の層間変形角は中地震で1/120、大地震(震
度6強以上で1/30と言われている)つまり震度6強の地震の場合120角の通
し柱では倒壊は免れたとしても柱の損傷は起こり多大な修繕費用が発生す
るということである。通し柱は最低でも二方差しで150角、四方差しで180角
である、如何しても120角と言うなら柱を通さず梁勝ちで金物補強という手も
あるが仕口の納まりが難しい。基準法では「木造の二階以上の建物は角柱
を通し柱としなければならない」と成ってるが但し書きで「接合部を通し柱と
同等以上の耐力を有するように補強した場合はこの限りではない」と逃げ道
を作ってある。
以上の事は意外と無頓着や知っていても合法と割り切って知らんぷりが多い
です。
合法と割り切ってコストダウンか、初期コストは掛かってもローン返済中は出
きるだけ出費を抑える丈夫な家造りかは、人それぞれですが、デフレ事情の
昨今では前者の方に人気があるようですが、長期のローンを組んでの家造り
後者の方をお奨め致します。「備えあれば患え無し」です。
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