先日の完成見学会で、殆どのお客様からのご質問戴いたのが
「地震対策はどの様にしておられますか」?と言う質問でした。
「住み心地、住み心地」と強調してるので心配されたかもしれませんね。
地震対策は「丈夫で長持ち」の「耐久性」に拘るの中に取り組んでいます
のでご安心下さい、一応ここで我社の地震対策を少し紹介致します。
先ず基本的に耐力壁の強度を基準法の5割増し1.5倍の強度で設計
施工します。
そして重要なのが耐力壁配置のバランスです。よく見かけるのが、筋交い
をやたらと入れたり、合板で固めて壁倍率だけを誇り、自慢をしてる業者も
有りますがすが、強ければ良いというものでもありません、バランスをとって
強度を上げなければ意味ありません。
バランスが悪く強度が強いと捩じれ破壊が起き、かえって危険です。
我社では大地震時に捩じれ破壊が起きないように、建物重心と耐力
壁剛芯のズレをなるべく少なくするように、偏芯率を0.15以下で設計し
ています。(基準法は0.3以下)
それと筋交いの強度を上げる為に、我社では基準法サイズの3割強増
しサイズの筋交いを使用しています。
筋交い強度を上げた分、柱の接合部分の補強も必要になってきます。
力はつり合いですので、弱い処、弱い処に出て来ますので、筋交い強度
を上げれば、柱接合部も上げないといけません。やはりここでもバランス
です。
通し柱サイズも大地震時の層間変形(一階と二階との変形の差)に因る
腰折れ破壊を防ぐ為に150角以上(4方仕口は180角以上)としています。
我社の柱ホソは全て長ホソ差し込栓打ち仕様です。
これは筋交いが取り付く、取り付かないに関わらず、全ての柱に打ちます。
全体で持たす、総持ちという考え方です。
これで筋交い強度を上げた分は法的金物プラスで十分です。
長ホソにする事で他のメリットもあります。大地震時にはプレカットの短い
ホソの様に簡単に抜けて外れる事が無いので倒壊の危険は少なくなります。
又、柱ホソが基礎まで通っていますので、土台の劣化やめり込みで柱が下が
ることなく、二階床が下がったり、建具が動かなくなる事もありません。
又、通し柱や梁のの仕口も重要です、断面欠損がなるべく少なくなる様に工
夫する必要が有ります、「長期優良住宅」でもこの辺の処の軸組みの重要な
部分には触れられていません、疑問です。
基礎はこれに似合ったバランスのとれた丈夫な基礎にする事は言うまでもあ
りません。とにかく倒壊は絶対にさせないという考え方です。
只、倒壊はしなくても大地震の場合は建物にダメージを受ける事も考えられる
ので、大地震の揺れを吸収してダメージを少なくする、制震装置の取り付けを
オプションで準備しています。耐震工法プラス制震工法です。
」
制震金物です。
制震金物は一ヶ所4個一セットで概ね10uに一セット取り付けます。
160uの建物ですと16セットの取り付けになります。
これで地震時の揺れを30%〜50%低減(メーカーデーター)と成っています。
以上が目には見えない処ですが我社の地震対策です。
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