GW後半は、3日の地鎮祭、今日の着工打合せと半日づつの仕事、後は用事が無かったので図面書きが捗りました(笑)
そんな中、思いがけず我社の建物(体感ハウス)の常時微動測定(耐震診断)を受ける事が出来ました。
実は、長男が隠岐の島の小学校の耐震改修の事前調査に教授のアシスタントで参加していて、その帰り道に立ち寄っての出来事でした。GW、小学校の休みを利用して5泊6日で二校の調査だったようです。
木造建物の「常時微動測定」は以前より興味があったので、コーヒーを飲みながら教授に色々とお話を伺っていたら、「今からやりましょうか」と仰ってくださり、お疲れの処申し訳なかったですが、お言葉に甘えてしまった次第です。
地表面や建物は常に人間が感じないような微小な振幅で振動しています(常時微振動)この微小な建物の揺れを加速度センサーで計測してデーターを解折して固有振動数を求めます。この測定を「常時微振動測定」と言います。
求められた固有振動数により建物の固さ(耐震性)が判ります。
木造建物の耐震診断は技術者の経験や知識に因り結果にバラツキが出ますが機械に因る計測は数値で客観的に表すことが出来ます。
我社でも今年度中に常時微動計測システムの導入を考えています。
図面上の強度だけでなく、実際に計測した客観的な数値は説得力があります。
耐震改修だけでなく新築建物でも実際の強度をお施主様に数値で確認していただく事が出来ます。
加速度センサーを建物四方向四箇所に設置して計測します。
計測中
計測データーは四箇所共、7.4〜7.6Hzとバランスも良くかなり固い建物という結果でした。現在の基準法通りで建てた建物で5〜6Hzということです。
24時間換気システムのスイッチを切り忘れ、モーター振動のノイーズが表れていますがこれは後でフイルター処理をすれば取れるそうです。凄い高感度です(この計測システムは600万円だそうです)
因みに下の表は震度7クラスの地震動で加震した実大実験により求められたものを簡易表記したものです。
我社の体感ハウスは12年前に建てたものです。自社の建物だから特別に固く造ったものでもありません。我社で造る建物は皆同じ仕様で設計施工していますから大体同じ固さ(耐震性)と考えていただいていいと思います。
10年前からは更に耐力壁強度をUPしていますから、多分9Hz前後の数値は出ると思っています。
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