大阪出張から帰ると、お客様からメールが入っていた。
「先日の寒い朝に窓ガラスに少し結露が発生していた」と言うことでした。
こちらのお宅では洗濯物を一、二階で室内干しされています。暖房は寒い
夜のみエアコンを19℃設定で点けて、寝る前には消しておられるようです。
起床時の状況をお聞きすると、室温19℃、湿度60%、24時間換気弱運転
だそうです。
この状況での露点温度(結露が発生し出す温度)は11℃と成ります。
遵ってガラスの温度が11℃以下に冷えると結露が発生することになります。
ペアガラスの構造上、ガラスとガラスの間に金属製のスペーサーが挟んで
有り、それが熱橋となりガラスの外周部分が如何しても結露しやすくなると
いうこともあります。
対策としてはガラスを露点温度以下に冷やさない事、カーテン、内障子等は
両端を少し開けて(空気が流れるように)室内温度を遮断しないようにして下
さい。(カーテン、紙張り障子等は意外と熱を遮断します)
又は湿度を下げる。特に洗濯物を室内干しをされる場合は換気を強くして湿
度を下げるようにして下さい。24時間換気は中又は強運転、弱運転は避けて
下さい。
室温19℃ですと湿度を55%にすると露点は10度、50%ですと露点は8℃まで
下がっても大丈夫になります。
湿り空気線図で露点を調べるなんて面倒と思われる方は、ネットで「露点温度
計算ページサンプル」で検索してみてください、温度と湿度を入力すると露点温度が簡単に解るようになっています、これを見ながら調整して見て下さい。
これから寒くなると湿度も下がり、過乾燥気味になり室内干しも好くなりますが、
それまでのところで結露するようでしたら、なるべく浴室で干して(乾燥又は換気
モード)みて下さい。(特に入居、二冬までのお宅)
尚、それでもダメの場合はご連絡下さい、換気量の調整を致します。
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