雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【和風住宅】 2005年8月31日

 本日、新建新聞社、発行のすまいの手引きシリーズ2006年版 「和風住宅」が届いた。 実はこの雑誌に伊東工務店で手掛けさせて戴いた和風住宅が掲載された完成が今年の節分、取材を受けたのが木々の若葉が出揃った五月の末だった。

さすがプロのカメラマン半日かけて上手に撮ってくれた。 我々素人が撮ったものとは一味違った写真になった、腕も違うかもしれんが機材も全く違っていた。

若いお客様が多く成ったということも有るかもしれませんが最近「和風住宅」 と言われるお客様がとんと少なく成ってしまった。 どちらかと言うと和風住宅が得意とするものとしては寂しいかぎりである。 若い方にも是非こういう本を見て戴いて和風住宅に興味を持って戴ければ幸いである。 この本は和風住宅の手法と知識というコーナーも有るのでこれから家を建てられる方が勉強されるにも良い本です。全国の書店で発売中です。


【屋根リフオーム】 2005年8月29日

 今日からお寺の屋根のリフオームである。

 先週より着工の予定で有ったが、天候不順の為着工出来なかった。 本堂、客殿の屋根替えが済み今回は庫裏の屋根替のリフオームである。 既存の古瓦、葺き土を撤去して、屋根板、破風板、広小舞は取替え垂木は一部取替えの内容である。

屋根材は石州瓦の来待赤(釉薬に来待石の粉末を入れ渋い赤茶色)の瓦に成った。 今回は葺き土は敷かず空葺きである。 当初、建物も古いので軽い材料ということでコロナ瓦も候補に上がったのだが、トータル的な美観のことも有り残念ながら却下に成ってしまった。 値段の方も値上がりの為石州瓦とあまり差が無かったのも影響した様だ。

コロナ瓦も春以来中国特需とかで値上がりしてしまった。 今年は春に二棟施工したが、その後の二棟は残念ながら予算上採用出来なかった。 九月上棟の物件も採用出来そうに無い。今時のお客様はシビアである、費用に似合った品物で無ければ納得しない 。いくら物が良くても高すぎれば、他に選択肢が沢山有る昨今直ぐに路線変更される。 原料高で値上げは解らない訳では無いが、余り敏感な便乗値上げは頂けない。 大手商社、メーカーの商人根性丸出しの汚い遣り口である。 何も努力もせず、ここぞとばかりに簡単に値上げをして来る。 私はこういう遣り方が大嫌いである。 我々末端の零細業者はそう簡単に値上げなど出来ない、その度に痛い目に合わされる。 中には鉄鋼関連のメーカー、商社でも企業努力で当分の間は値上げはしませんと言う処も現に有る。 こう言うメーカー、商社はつい応援したくなる。 其の辺の処メーカー商社は考える時期ではないかと思う、何時までもぬるま湯に浸かってる時代では無い。


【縁(えん)】 2005年8月28日

 昨日ご来店いただいたお客様は、最初にメールをいただいたのがホームページを立ち上げた直後の一昨年の11月。遠方、隠岐の島からでした。西方里見氏の『「外断熱」が危ない!』について御社の見解はという事でメールのやり取りが始まりました。今回転勤で本土に帰り、二世代住宅を計画中なので勉強したいという事で、今回2回目のご来店である。

 先般は奥様お子様づれでしたのであまり詳しい話が聞けなかったということで、今日はお一人でのご来店だった。お話の後、SCの施工現場を2棟見学していただいた。ほかにもSCでない外断熱の現場も見ていただこうと思っておりましたが、SC以外は興味なさそうでした。

 今度はご両親と一緒に来てみたいと言っていただいた。不思議な事に隠岐の島からは、もう1組の若いご夫婦にもご来店いただいている。こちらのお客様は本土出張のたびにおいでいただいて、お話が進み、基本プランが決まり、基本設計に入っている所で、来年の盆までには完成予定である(建設地は大社)。お二方共隠岐の島よりお声を掛けていただきありがたい事である。

 実は隠岐の島には家内の兄が眠っている。天国から応援してくれてるかなぁと思ったりしている。いずれにしても折角いただいた「ご縁」、大切にしたいと思います。


【ターミメッシュ】 2005年8月25日

 今日はソーラーサーキット現場のターミメッシュの施工である。

 SCの着工件数が減ってると聞くが、ターミメッシュが影響してると思うのは、私だけだろうか。ターミメッシュそのものはもちろん高価であるが、その他目に見えないコストもある。この夏場、紫外線の強い時の基礎断熱材の養生管理である。少し油断をすると、表面がツルツルになり、コンクリート、バージモルタルが不着しにくくなる。基礎コンクリート打込みまでと、脱型材から、ターミメッシュ施工までと2工程なので、馬鹿にならない。これを怠ると、ターミメッシュ剥離なんて後がこわい。「いい物は高いのは当たり前、お金を出せ」では今時通用しない。お客様はみんなそっぽを向いてしまう。カネカにはもう少し考えていただきたい。まして今家を建てられるお客様はほとんどが20代から30代である、どうしても予算的に厳しいことが多い。どうしても伊東工務店で建ててもらいたい、SCで建てたいと言われると弱い。まして、我が子と同じ年頃となると、つい我が子とだぶってしまい、無理をしてしまう。職人上りの性、信頼されると弱い。すぐ木に登ってしまう。時には山にでも登ってしまう。

 最近はあまり物事をむずかしく考えない事にした。税金払うぐらいなら、その分お客様に還元した方が喜ばれる。せっかく税金納めても訳のわからない使い方をされる位なら、その方がましだ。仕事をさせて頂いて、お金をもらい、その上にお礼まで言っていただける、こんなありがたい仕事はない。感謝、感謝である。

 この年になると、仕事をたくさん取って会社を大きくしたいというような野心などはない。現状維持が出来れば良いと思っている。数は求めず、1棟1棟まじめな家造りでお客様に喜んでいただけるのが喜びである。  楽に考え出した分最近太りだしてしまった。身長170cm、体重76kg、ウエスト…恥ずかしくて言えない。仕事仕事、金金と言ってた頃は、体重54kg、ウエスト58cmだった。


【更新】 2005年8月23日

 念願だったHP更新がようやく実現した。更新と言うよりリニューアルである。平成15年10月開設以来実に1年10月ぶりである。よくも怠けていたものである、とは言っても零細工務店のおやじ、一から十までしなくては成らず、中々暇が無い。でも、こんな拙いHPからでも受注させて頂く事が出来るので、怠けている訳にはいかない。

 今年は盆休み返上で頑張ろうと決めた。13日に実家と親戚の墓参りを済ませ、14、15、16日で片付けて盆明けにUPの予定では有ったが、14日は現場見学のお客様も有ったりして結局今日に至ってしまった。もっとも文章力は小学校低学年並みであるから作業能率が極めて悪いので仕方が無い。子供の頃から遊んでばかりで本を読まなかったつけがもろに出てしまった。こんな拙い雑記帳ですが、お付き合いして戴ければ幸いです。

 
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