雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【鉄筋工事完了】 2007年8月30日

基礎床掘りに手こずっていたM様社屋現場、雨の合間に鉄筋工事が進んでいましたが、本日完了です。

明日、型枠組み立て、断熱材を入れ、土曜日雨が降らなければコンクリート打ち込み予定です。

雨が降らなければいいですが、あとは天まかせです。

 

【間違いだらけの家造り】 2007年8月28日

最近、お客様とのお話で、おや!と思う事が二件続いてあった。

一件目は「南の窓に庇や屋根を出すと、冬寒くなるからダメ」と言う話と

二件目は「南に大きな窓を付けると、夏暑くなるからダメ」と言う話。

一件目のお方は我社の来られる前に設計の検討をしていた設計士の言葉。

二件目のお方は先に家を建てられたお友達のアドバイス、何でも南に大きな窓を付けたら、夏暑くてたまらないそうだ。

両方とも庇がらみの話だ、前者はデザイン又はコスト上、庇を付けたくない話、後者は其の結果の話である。

デザイナーズ住宅だか何だか知らないが、軒先の無い家を最近よく見かける様に成った、夏は如何するんだろう、設計の過程で住み心地に付いて考えた事が

有っただろうか。

とかく住まいを作品という人やコストを優先させる人に言わせると必ず庇を付けると冬寒く成ると屁理屈を言う。

1mを超える庇の場合は言える事だが、1m以下の場合は太陽の入射角を考えて上手に付ければ、冬は陽射しを取り入れて暖かくする事が出来るし、夏は陽射しを遮り涼しくする事が出来る、住み心地を好くするには庇はなくては成らない。

(西や東の場合は庇で対応出来ない場合もある)

家は住む器、住み心地を問わない家造りはすべきでないと思っているが、住まいとも言えない家造りが、今だまかり通っているのが現実である、私には住み心地を考えない家造りは考えられない。

 

 

【小屋裏エアコン】 2007年8月25日

朝晩は多少楽には成りましたが日中はまだまだ残暑が厳しいです、今日も昼過ぎには外気温は34℃に成っていました。

こういう時はより快適な住み心地にする方法はないものかと、試行錯誤している

処です。

我社の体感ハウスに3日前から試験的に小屋裏エアコンを取り付けてみました。

小屋裏の温度を下げ、ソーラーサーキットのインナーサーキット(内部通気層)を介して冷気を下ろし天井、内壁の表面温度を下げて輻射熱に因る暑さを防ぐという魂胆です。

結果は思ったより効果が有り大成功でした、元々小屋裏エアコンは取り付ける考えで、大屋根構造、勾配天井、壁の配置等を考えていた事も在るかもしれませんが、壁、天井表面温度を計ると万遍無く冷気は下りているみたいで、室温と壁、天井の温度差は余り無く、多少室温は高くても壁、天井からの冷輻射で快適です

エアコンの風の嫌いな方にも好いかもです(もう少し検証の必要は有りますが)

76坪の建物に14帖用のエアコン一台で試していますが、此れで十分行けそうです、きつい時は部屋のエアコンを一、二時間補助的に点ければ十分と思います

但し、間取りとか窓の取り付け方、壁の配置等設計時に検討しないと上手く行かない事も在り得ますので注意が必要です。

体感ハウス二階には元々エアコンは付けていませんでした、其れでも外気が37℃でも室温は30℃でしたが小屋裏温度は33℃位に成っていますので、どうしても天井からの輻射熱で体感温度は高く感じられ不快でした、と言っても普通の工法の家に比べれば随分楽なんですが、更なる住み心地を求めて前々より考えていた小屋裏エアコンを今年の暑さに後押しされて取り付ける運びに成った処です

ご興味の有る方は体感ハウスに遊びに来て下さい。

 

 

【更新作業中】 2007年8月24日

只今、我社ホームページの更新作業中です。

と言っても主に施工例の更新です、其れとこのコーナーからでもご意見、お問い合わせが出来る様にします。

原稿は全て自分で作りますが打ち込み作業はプロの方にお願いします。

何せ私はブラインドタッチが出来ません(しようとしないが正解かな)キイを見て

五月雨タッチです、量が多いと時間が掛かりますのでプロの方にお願いした方が

得策です。

本日、原稿、写真がまとまりましたのでプロの方にお渡ししてお願いした処です、今月末にはUP出来そうです。

この時に出た話ですが「ブログ形式にして新しいバージョンにされませんか」と言うお奨めもありましたが、やはり形式より中身勝負と言う事で、このアナログ的なホームページで当分行くという結論に達しました。

新しいバージョンにしたは良いがついて行くのがやっとで仕事がお座成りに成り

本末転倒と笑われないように。

 

【基礎、着工】 2007年8月21日

M様社屋現場、昨日より基礎工事に取り掛かりましたが、地盤が硬く床堀作業に手間取っています。

今回の基礎は桁行き方向が長い為、耐圧版方式ベタ基礎でなく地中梁方式ベタ基礎で設計しています。

 

【新しい現場】 2007年8月17日

今日から新しい現場が始まります。

我社が設備工事をお願いしているM設備屋さんの社屋です、外断熱、二重通気ソーラーサーキット工法で建てる住居付きの社屋です。

M社長、出雲弁で曰く

       「ざいごだけん、ちょんぼし、こじゃれたいちを、たててがっしゃい」 

       訳:(田舎だから少し洒落たものを建ててください)

と言う事で承りました。

仕事がら他の業者とのお付き合いも在る中我社にご用命戴き、感謝、感謝ですありがとうございました。

信頼を裏切らぬ様誠意を尽くして頑張りたいと思います。

来週より基礎工事に着手、年内完成を目指します。

 

【明日より後半戦】 2007年8月16日

五日間のお盆休みも、あっという間に終わりました、明日より後半戦です。

私は何やかんやで結局、半日しか休めませんでしたが、忙しいという事はありがたい事です、感謝の心で「いい家造り」に精進したいと思ったお盆でした。

今日体感ハウスにお越し戴いたお客様は、なんと関西からのお客様でした。

私の拙いホームページに共感して戴き、遠方よりご来店戴きました、誠にありがたい事で感謝感激です。

近々定年を迎えられ、此方ご夫婦の故郷で家を建てて老後を過ごしたいという事で計画を進めておられる様です。

土地は既にお求めに成っており今、建築業者の選定中の様です。

今日も外は34℃を超えていましたが、窓を閉切った二階がエアコンも点いていないのに我慢出来ない暑さで無い、小屋裏に上がって屋根板に手を当てても熱く無いのに感心しておられました「何処か見えない処にエアコンでも点いてるじゃないの」と仰られた位です。

外断熱、二重通気、ソーラーサーキット工法だから成せる業である事をご説明して夏の住み心地が他の高気密、高断熱工法との違いをご理解戴きました。

ご縁が頂ければ幸いです。

 

【お盆休み】 2007年8月12日

現場は今日から16日まで5日間のお盆休みに入ります。

此処のところの猛暑で皆バテ気味でしたので、ゆっくり休養を取って英気を養い

後半も頑張って貰いたいものです、休み明け17日から新しい現場も始まります。

私は、盆休みを利用しての打ち合わせ、体感ハウス見学、溜まったデスクワーク等有り余り休めそうに有りませんが、せめて一日は休んで墓参りはしたいと思っている処です。

さて昨日はI様邸では断熱材の各種設備の貫通部分の気密処理が完了したのでI様立会いの下気密テストを行いました。

我社のC値(隙間相当面積)は0.3平方センチ/u以下を標準仕様(SC工法の場合)としています。

次世代省エネ基準では2平方センチ/u以下、最近気密に拘りだした某ハウスメーカーは0.7平方センチ/uと言っていますが、将来の劣化も考えなくてはいけないし、吹き抜けプランや山陰の湿気コントロールを考えると0.3平方センチ/u以下が望ましいと拘っているところです。

テストの結果は0.25平方センチ/uで合格でした。

 

送風機により圧力差を作り

隙間総相当面積を算出します。

 

 

【残暑】 2007年8月10日

立秋を過ぎましたが、まだまだ残暑が厳しいです、今日も外は最高気温37℃でした。

写真は我社の事務所です。

西側に大きな窓が三ヶ所有ります、事務所という事で住み心地より採光を優先させた為です、住まいではこういう窓の付け方は避けた方が賢明です。

今日の外壁表面温度は58℃、内壁表面温度は28℃、ガラス内部の表面温度は32℃でした。

ガラスは勿論、遮熱ペアガラスに外に遮熱スクリーンを付けた状態ですが窓の部分の表面温度は5℃も高く窓の無い方が有利だという事が解ります。

此れが単板ガラスや普通ペアガラスですともっと酷い結果に成ります。

高気密、高断熱住宅を造る場合は西と東の窓は出来るだけ小さく、少なくする事が住み心地を好くする秘訣です、保温性が良い分一旦熱を入れると抜けなく成り

夏はたまりません。

如何しても大きな窓を付ける場合は遮熱対策は欠かせません。

 

【気に成る記事】 2007年8月8日

今日の新聞記事で気に成ったのが、石州瓦の値上げ、来月出荷分より20%値上がりするらしい、油の値上がりで現状価格の維持が難しく成ったのと、先日の石州瓦メーカーの倒産の事も有り経営の安定化を図る為らしいが、更に瓦離れが出なければ良いが難しい処だ。

全国的に窯業瓦業界では来月より20%値上げに踏み切るみたいだ。

もう一つ恐ろしいのが、アスベストと並ぶ発癌性物質の六価クロム、島根、福岡など中国、九州地方で販売された、地盤改良用のセメント、固化材に通常の三倍以上の六価クロムが含まれていた事が判明した。

メーカーは現地調査をして誠意を持って対応するとしているが、どうなるだろう。

最近、過剰な地盤改良もよく見受けられる、ローコストと謳う業者、本体を安くして地盤改良で吹っ掛けて元を取るという手法、地盤が良くても悪くても地盤改良をしないと計算が合わない事情がある、しかもコストの安いセメント系柱状改良、材料を六価クロム対策固化材に指定するから大丈夫と言っているが六価クロム発生のメカニズムはまだ未解明なので注意が必要だ。

もしも家を建てた後、土壌汚染が判明すれば、家を壊して、土地を浄化しなければいけなく成ります、莫大な費用が発生します、恐ろしい事です。

 

【上棟】 2007年8月6日

 

        

台風五号の通過で延期に成っていたT様邸の上棟が今日行われた。

T様邸、古い建物を一部解体して増築と内部リフオームの大型リフオーム工事である。

蒸し暑い一日であったが、事故も無く無事棟も上がり、夕方には近隣の方々も集まられ賑やかに餅まきも行われた、田舎ならではの上棟風景である。

 

【台風一過】 2007年8月3日

台風五号の通過により仕事に影響がでた、雨、風共に心配していたほど強く無く

安心したが、今日のT様邸の上棟は大事をとって6日に延期させて頂いた。

I様邸は台風に備えて外部養生シート全て巻いて備えたが何事も無く安堵であった。

養生シートが巻き上げられたI様邸、内部では造作工事が進んでいます。

明日は早朝より、設計打ち合わせで宇部市まで車で出張です、往復600キロ、帰りは夜中に成るだろう。

この度の法改正により確認申請が厳格化され、工事途中での設計変更が難しく成り(出来なくは無いが時間と費用が掛かる)工事途中での変更が無い様、より綿密な打ち合わせをしなければ成らなくなった。

この形式を整えただけの法改正早く何とかして貰いたい。

特に個人注文住宅の場合、相手は素人さん、設計段階で全て完璧に決定という事には無理が有ると思う。

何十年も住宅建築に携わっていても迷うことも屡ある、まして素人さんには無理であるし、今までの様に考えながら造り楽しむという事は出来なくなった。

 

【完成お引渡し】 2007年8月1日

昨日はN様邸、無事お引渡しをさせて戴きました。

また一人娘を嫁に出しました、「末永く可愛がってやって下さい」とお渡ししました

生涯、伊東工務店が面倒を見ますので宜しくお願い致します。

N様との出会いは丁度一年前でした。

各社のモデルハウス、完成見学会等10社位見て廻られたらしいですが、中々これはといった家が無かったみたいです。

最後にたどり着かれたのが、我社のSC体感ハウスでした「今まで視た家とは空気が全然違う」と気に入って戴きました。

其の後、完成見学会を視て戴き我社にご用命戴きました。

N様邸、土地探しからローンのお世話までさせて戴きました。土地探しは条件に合った土地が見つかり、購入の手配をしたところ、半日違いで購入出来なかったハプニングも有りましたが、直ぐに其れより条件の好い土地が見つかり、プランも一回提出で決まり設計を進めて、2月20日基礎着工、昨日無事お引渡しと成りました。

希望通りの家が出来たと喜んで戴きました、中でも一番喜んでおられたのが一番下の男の子さんでした、(多少過敏症との事)「空気が違う、今の家(RCの公営住宅)に帰りたくない今夜から此処で寝たい」と嬉しい駄々をお聞きしました。

お引越しは4日の予定だそうです。

 

 
有限会社 伊東工務店 島根県出雲市大津町3614-55 TEL 0853-22-2031 FAX 0853-22-9495


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