雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【畑仕事】 2007年4月30日

 

我社体感ハウス横には趣味の30坪ばかりの家庭菜園を作っています。

勿論、無農薬有機栽培です。

今日は現場見学のお客様は午前中だけで午後は予定が無かったので、午後は念願の畑仕事でした。

本来はもう一、二週間前に耕して施肥をしなければ成りませんが、時間が無いので即席栽培です。

一日で耕し施肥をして畝たてまで一気にやります、一週間ほどガス抜きをしてポリマルチを掛け植え付けです、出来れば6日に植え付けしたいところです。

畑仕事は身体はキツイですが、頭はリセット出来ます、何故か土いじりをすると

無心になりストレス解消に成ります。

愚妻曰く私が畑仕事をしていると「修行僧のように一心不乱で作業してる」ようです。

ゴールデンウイーク、頭スッキリ好い汗をかいた半休でした、無農薬の夏野菜にもありつけそうです。

 

【見えなく成る処】 2007年4月28日

 

 I様邸、鉄筋組立て工事が完了し今日は配筋社内検査でした。

基礎耐圧盤のコンクリート打ち込みは5/1日ですので29、30日は現場は視れますので、現場見学ご希望の方はご連絡戴ければ、ご案内させて戴きます(現場は松江です)

鉄筋工事はコンクリートを打ち込むと見えなくなってしまい地味な仕事ですが非常に重要な仕事です。

いい家を造るには鉄筋工事に限らず、見えない処、見えなく成ってしまう処に

如何に気を使うかです、そこに造り手の想い、真心、良心が有ります、そしてその

処は後からは直しが出来難い処でも有ります。

とかく目に見える処だけ気に成る方が多いですが、本当に視て欲しいのは、見えない処、見えなく成ってしまう処です。

安いのにも必ず訳がが有ります、高いのにも必ず訳が有ります。

 

【古材活用】 2007年4月25日

木工事が大詰めを迎えたT様邸、解体した以前お住まいの家の材を少しでも生かして残したいと言う事で今、弱いオツムで思案中である。

黒松の桁は製材して玄関式台に、床脇の欅地板は下駄箱とトイレカウンターにと

すんなり決まったが、写真の間境欄間の使い処、中々アイデアが浮かばない。

明日中に決めないとヤバイ、今夜は少し電圧を上げて蛍光灯のスイッチを入れてみよう。

何とか生き返らせたい九十年前の悩める欄間。

 

【土地選び】 2007年4月21日

予てよりご依頼の有ったM様の土地探しのお手伝いが大詰めを向えている。

一年近くになるが、襷に長し帯に短しで中々条件に合う所が無い。

校区、坪数、土地の向き、値段と色々難しい、値段の方は単に坪いくらでは判断出来ない、家が建てられる状態にした上で坪いくらに成るかで判断しないといけない。

地盤改良が必要な土地、土留め工事が必要な土地、浄化槽設備が必要な土地等色々考慮して判断しなければならない。

二ヶ所ほど略条件に合う土地が有り、其々の土地に合わせプラン図を作り、隣地の建物も入れて日当りをシュミレーションした処、一ヶ所は向きが東南東の為、

日照が午前中しか無く却下と成り今日、不動産屋さんにお断りをしたところである

もう一ヶ所は日照時間はOKだが、西側に高さ4.5mの隣家のコクリート擁壁

が垂直に建っている土地だ。

M様曰く根入れが無いので大地震の時が心配なので安全か如何か調べて欲しいと言う事で、不動産屋さんに工作物の確認申請書類を地主から借りて欲しいと申し出ましたが、書類は手元に無いとの事、仕方なく役所に出向き確認申請の閲覧をした、確かに確認申請は確認され完了検査も合格しているが、計画概要書しか閲覧できず、肝心の図面、構造計算書は見せられないとつれない返事で安全の根拠を確認するには至らなかった。

役所としても一旦決済が済んだものをほじくり返して欲しく無い様だ。

念の為の安全策としてバットレスを付ける提案をしているが費用分を土地代から差し引いてくれるか、くれないかが、この土地に決めるか如何かのカギに成りそうだ。

 

【SC基礎現場見学】 2007年4月18日

 I様邸、遣り方が掛けられ、いよいよ基礎工事が始まります。

I様邸、地盤を80センチ上げる為、土留め工事、埋立て工事、設備配管工事を平行しながらの工事で少し時間が掛かっています。

一度に上げると楽なんですが、町中で場所が狭いので、生コン車、ポンプ車、レッカー車等工事車両の設置場所、掘り返し土の置き場等を考え、この施工手順と成りました。

基礎耐圧盤のコンクリート打ち込みは5月1日の予定です、基礎現場見学ご希望の方はご連絡頂ければ、ご案内させて戴きます。

27日には鉄筋組立てが完了しますので、28〜30日が見ごろと成ります。

28〜30日は現場は休みですが、ご案内はさせて戴きます、どうぞお気軽に申し付け下さい。

 

 

【気密測定】 2007年4月14日

第二土曜日で今日は現場はお休みです。

休みを利用して、T様邸の気密測定を行いました。

気密測定は窓、入り口は閉切らないとないといけない為、人が居ない時が都合が好いからです。

T様も今日はお休みなので立会いをして戴きました、我社では気密測定時にお客様のご都合が付けば立会いをして戴いています。

断熱、気密工事をどれだけ丁寧にしたか数値で出て来ますので、お客様に確認をして戴く為です。

子供のころ通信簿を開けるのと同じ心境で測定器が回り出すと、一瞬緊張しますが圧力数値が直ぐに上がり(気密が悪いと圧力が上がりません)測定者の「中々

良いですよ」の声で一安心。

測定結果は建物の総相当隙間面積=27平方センチ(建物全体で約5cm角の隙間が有るという事です)此れを建物実質床面積で割るとC値=0.17となり、我社の標準仕様0.3以下となり合格です。

午前中体感ハウスをご見学して頂いたお客様が、事務所上の吹き抜けあらわし梁を見て「梁上バに埃が全然溜まっていませんがどれ位の頻度で掃除をされるんですか」とご質問されたが「すみません、五年を過ぎていますがまだ一度も掃除していません」とお答えすると、驚いておられた。

吹き抜けにして梁をあらわしにしたいけど埃の掃除が大変と思っておられたらしい。

丁度お子様がストローでジュースを飲んでおられたので「このストロー、途中に隙間が有ったらジュースが上手に飲めませんよね」建物換気も一緒で隙間が多かったら換気扇は付いていても絵に描いた餅に成ります、隙間が少なく気密が良いと換気性能が上がり「綿埃も溜まり難くなりますよ」とご説明した処だった。

 

T様立会いの下気密測定中                測定結果

 

【検品】 2007年4月12日

今日は、I様邸で使う木材の検品でした。

我社で使用する木材はプレカットで使うような目荒な既製品でなく、水中貯木して

陸揚げ乾燥した目細な丸太を製材した物を使います。

水中貯木に拘るのは、後の乾燥が速いからです、水中乾燥とも言いますが、水に浸けることで樹脂と水が入れ替わり通気性が良く成る事と、水中で活動するバクテリヤにより細胞壁が破壊され通気性が良くなり乾燥を速め、木の細胞を傷め無いで粘りの有る丈夫な材に成ります。

熱で木の細胞を傷め強制的に乾燥させた粘りの無い人口乾燥材は使いたく有りません。

我社では基本的に木材のプレカットは行いません。

自分で木材を選ぶ事の出来ないプレカットでの家造りは大工上がりの私に考えられません。

最近は殆どがプレカットに成り手刻み加工で家造りをする工務店、大工が少なく成りました、楽して儲かる方に進み家造りのプライドや心意気は捨て「住む人のために、住む人が心地好く生活出来るように」といった「心を込める」ことは無いようです。

時代遅れの仕事をしてると思われるかもしれませんが、建てられる方は一生に一度の大仕事、便利さに負けて、大変重要なものを失いたく無いからです。

  

風通しの良い倉庫で五月の    今の処、含水率は15%台です。

連休明けまで自然乾燥です

上棟は5月21日の予定です。

 

【地震にブレーキを】 2007年4月10日

「地震にブレーキをかける」最近から耳に入るように成った某ハウスメーカーの

TVコマーシャルである。

時代は地震に耐える耐震から地震を吸収する制震へと流れつつある。

我社でも昨年から制震工法導入を考へ検討、勉強中であったが今の処二社の製品に絞り込みどちらを採用するか検討中である。

コストの事も在るので最初から標準装備とは行かないが当分はオプション装備となろう。

制震装置もピンからキリまで、こんなんで効果有るの?と思われる物から色々で

襷に長し帯に短しである。

我社の採用条件は

O 揺れを1/3以上低減出来る物

O 構造がシンプルで施工が簡単な物=ローコスト

O メンテナンス、フリーの物

O 耐用年数が60年以上ある物

O 耐震リフオームにも使える物

以上の条件をクリアしたブレース摩擦ダンパーと壁面全体をダンパー化した粘弾性対ダンパーを検討中です。

後者の方は偶然にも我が愚息が非常勤講師を勤める大学で研究開発されたものです。

 

【SCナビゲーションシステム】 2007年4月5日

SCナビゲーションスステム、T様邸で取付け工事が始まった。

このシステム、単なるダンパー開閉の電動化では無い。

外気温度の変化や環境の差を感知して気密と通気を自在にコントロルし、室内温度の変化を少なくして、心地好い住空間を造ります。

住み心地と耐久性を追及する我社には強い味方になりそうです。

実は我社のSC体感ハウスでは三年前に手動ですがこの装置を取付け実験をしていました、夏場の小屋裏の熱ごもりと床下の湿気対策でした。

本来夏場は床下、小屋裏共開放なんですが、湿気の多い山陰地方では床下開放は、床下湿度を上げ、エアコンで下げた冷気も逃がす事が解り、床下は閉じて

夏場暑く成りやすい小屋裏に小屋裏給気口と小屋裏専用換気扇を取付け、小屋裏だけの熱を排熱して快適さを実証済みです。

SCナビゲーションシステムでは更に、入れたい外気、入れたくない外気をきめ細かいダンパーの開閉が自動で行われ、更に寄り好い住み心地が期待出来そうです。

 

 

【小休止】 2007年4月2日

先月の22日に上棟したN様邸、屋根下地も雨に濡らさずに無事屋根工事も完了し、筋交い、間柱、窓台等も入れ終わり、月末までの間乾燥養生で小休止です。

乾燥した春風にさらし、金物類を締め直してから外仕舞いと成ります。

完成は7月の予定です。

 

壁のブルーシートは屋根の取合いで    柱接合金物もバッチリです。

先張りした断熱材を紫外線から守る    筋交いは基準より太い120×45です。 

為の養生です。



 
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