完成間近のソーラーサーキットの家の現場、本日はお施主様立会いの下、気密テストを行いました。
見た目では判らない、施工の良し悪るも明らかになるテストです。
気密性能は断熱と共に住み心地にも大きく影響する重要な部分です。
テストの結果は建物全体の隙間(総相当隙間面積)が18平方センチ、(4.25p四方の大きさの隙間)でした。
建物延べ面積で除すると「C値」=0.113と丁寧な施工が証明されました。
最近はただ断熱材を厚くして、気密はお構いなしのQ値の数値を上げただけの机上の高気密、高断熱の家がまかり通っています。
高気密、高断熱と歌う家で、気密テストをして気密まで確かめる家はどれ位有るでしょうか。おそらく一割にも満たないと思います。
断熱より寧ろ気密の方が大事と考えています。判りやすく車を例にすると、車はさほど断熱性能は良くありませんが、機密性はそこそこ良いです。
窓を閉めきりエアコンを点けると、夏であれ、冬であれ、そこそこ快適に成りますが、窓を少し開け気密性を悪くすると、快適性は半減してしまうのと一緒なことなのです。
いくら断熱材を厚くして机上の数値だけ上げても隙間があると温めれれた空気は下から冷たい空気を吸い上げ上に逃げてしまいます。
寒いと更に温度を上げると温度差が大きくなり浮力が増え、下からの吸い込みが激しくなり更に足元がスースー冷える悪循環になります。
こういう家で格好よく吹抜けでも作ろうものなら、住み心地最悪の家になってしまいます。
気密性能はそれほど住み心地に重要な役割を担っています。
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