雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【芯持ち材と芯去り材】 2011年10月29日

 我社で使用する構造材は、丸太梁、柱以外は「芯去り材」(丸太の中心、芯を外して製材したもの)を使用しています。

一般的には「芯持ち材」(丸太の中心、芯を中に入れて製材したもの)の方が強度があると言われていますが、今までの経験上、強度の違いはそんなに無いし

(製材の仕方では差が出る場合あり)、むしろ他の面では芯去り材の方が優れてると考え「芯去り材」を使用して来ました。

 日経ホームビルダー11月号の記事によると今回、宮崎県木材利用技術センターが実施した強度試験で「芯持ち材同等」、強度のばらつきは芯去り材の方が安定してる事が確認されました。(考えに間違いが無かった事が証明されました)

芯去り材は芯が無いので内部割れもしにくいし、ねじれも少ないので安心です。

(横反りは発生する場合が有るので木の癖を読み、木組する必要あり)

芯去り材を木取るには原木の径が芯持ち材の径の1.5倍必要です、従って原木単価が上がり製品単価も上がりますが、原木径が大きい=樹齢が多い=耐用年数が長い(木材の耐用年数は樹齢と略同じと言われています)ので、長いスパンで考えると経済的と成ります。

 芯去り材の木取りの様子です。左の梁材のように白汰部分の辺材はなるべく避けた方がいいです(白汰部分は、虫とか腐れが入りやすいです)

 芯去り材の製品

        

       

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【外断熱施工中】 2011年10月25日

 ソーラーサーキットの家の現場、樹脂サッシの取り付けが済み、外断熱の施工に入っています。

躯体を外側から断熱材でスッポリ包む事で、冬暖かく、夏爽やかな、外断熱工法の仕組みをご覧になりたいお方は今が見ごろです。

ご見学ご希望のお方はご連絡ください。ご案内致します。

 

        

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【又、又、地盤改良】 2011年10月20日

 又、又、地盤改良です。ここの処、中々良い地盤にめぐり会えません。

本日着工のソーラーサーキットの家の現場も軟弱地盤の為地盤改良からのスタートです。

 殆んどの方が、土地を求められる時は地盤の事や向きの事は二の次、如何しても利便性や値段で選ばれるケースが多いようです。又、地盤の事など解らなかったと言われる方も多いようです。

土地探しのお手伝いからさせて戴く場合は、その辺もアドバイスさせて戴きますが、それでも利便性(場所)で選ばれる場合も多々あります。

地盤調査しないでも、視る所を視ればある程度判断する事が出来ます。

この現場、下の写真のようにブロック塀が大きく傾斜(右側に)してる様な場合とか。

 ブロック塀に大きなクラックが入ってる様な場合は軟弱地盤と疑っていいでしょう。但し施工不良の場合も有ります。

 そのほかに、地名に田とか谷の付く地名や水辺の植物や動物の名が付く地名、水辺の構造物に関する地名、橋、堀、船、堤等も要注意です。

川の近くも要注意です。土地選びの参考になれば幸いです。

 

 

 

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【座金色々】 2011年10月17日

 伊東工務店で造る家には、木やせに因る金物の緩みを防止する為に、色々な座金が使われています。

いくら人工乾燥材でも1〜2年経つと必ず木やせします。やせても金物が緩まないように、適材適所で座金を使い分けています。

 胴差しと通し柱等の接合で主要なボルト用の「耐震座金」木やせに追従して自動で締め付ける優れものです(値段は少し高いです)上が15o用、下が12o用

 標準で使う特殊鋼を焼きいれ戻した、スプリング座金、5oの木やせまで対応できます。

 これは座金ではありませんが、木材の欠損を少なくして、ボルトで引き寄せができるハンマーナット(Dボルト)です。

先日の躯体検査でも、検査員の方も初めて見られたようで、この辺ではまだあまり使われてないようです。少しでも強い家を造る為に日々努力、工夫です。

 

 

 

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【余力のある家造り】 2011年10月14日

 ソーラーサーキットの家の現場、本日はJ IO(日本住宅保証検査機構)の躯体検査を受けました。

建物が大きい事もあって、かなり時間が掛かりました。

このお家は筋交い(耐力壁)も、万が一の大地震に備えて、基準の1.5倍以上設置して有ります(伊東工務店標準仕様)ので余計に時間が掛かります。

この建物の大きさですと、基準では50ヶ所程度でOKですが、此方のお家は82箇所設置してあります。

建築基準法はあくまでも最低限の基準です。何かあった時に「想定外でした」と言う言葉はできるだけ使いたく無いので、余力の有る家造りに努めているところです。

検査の結果は、検査員さん曰く「これくらいの大きさの家だと、大抵一つや二つの

忘れごとが有るものだが、こちらは指摘事項なしで合格です」でした。

 

 

 

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【外断熱と医療を考える】 2011年10月13日

 この度、「外断熱と医療を考える」という小冊子が発刊されました。

この冊子は、ソーラーサーキットの家のお住まいのお医者さまが、「医療現場のエキスパートが語る、命を守るための"家づくり”とは、と題して講演された内容をまとめたものです。

ソーラーサーキットの家にお住まいの方の、住み心地について生の声が知りたいお方はご連絡下さい。差し上げます。

 

 

 

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【シラスそとん壁下塗り】 2011年10月10日

 秋晴れの空の下、ソーラーサーキットの家の現場では、外壁「シラスそとん壁」の下塗りが行われました。

この後クラック防止の為、振動を与えないように一週間ばかりの養生期間を経て内部造作作業に入ります。

塗り壁のクラックは塗付け直後の硬化しない内に、振動等で発生したものが後から出て来るという場合が多いので、塗付け直後の養生は大事です。

 後からは見えなく成りますが、下地造りも重要です。

クラック防止のファイバーメッシュ(アルカリ対応品)伏せ込み状況。

 下地網ラスは下塗りの中に確りと定着して強い下地が出きる、8oのウエーブラス使用です。

伊東工務店標準仕様です。

 

 

 

 

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【ダンパー閉め時です】 2011年10月7日

 ソーラーサーキットの家はそろそろ冬に備えて、通気する家から断熱気密の家に衣替えです。

床下ダンパーを閉めて、小屋裏フアンを停止して下さい。ここ、二、三日が閉め時

です。湿気を入れないように雨が降る前に閉めて下さい。

ナビシステムのお家はメインダイヤルを「秋」にしてもう暫らく自動運転されても構いません。外気温が18℃以下になると自動でダンパーは閉まりますので、冷える心配はありません。

秋の乾燥した自然の空気を内部通気層に取り入れ湿気を排出したので、今度は閉めて「保温」、冬支度です。

断熱材で躯体(基礎を含む)を外側から包み込んだ家は熱容量が大きく、輻射熱により冬はホワ〜とした暖かさの住み心地のいい家となります。

 

 

 

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【鴨の到着です】 2011年10月5日

 昨日までつくつくぼーしが鳴いてたと思ったら今日は急に気温が下がり、最低気温が13℃最高が17℃と秋と言うより晩秋の感じです。

隣の溜池に今年も冬の使者、鴨の到着です。第一陣は8羽の群れで去年より6日ばかり早い飛来です。

今年は冬の訪れが早いかな?

 

 

 羽の中に頭を突っ込み、長旅の疲れを癒しています。

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【ルーフバルコニー】 2011年10月3日

  

 屋根工事が完了したソーラーサーキットの家ですが、このお家にはルーフバルコニーが設けて有ります。

バルコニーとかベランダは、雨漏り、メンテナンス、清掃等、問題が有り私どもではあまりお奨めしていませんが、今回はお施主様の、達てのご希望で設けました。

防水には細心の注意を払い通気層を挟み二層構造にしてあります。上の防水層がダメでも下の防水層がカバーして室内には漏水させないよう考えてあります。

夏の夕暮れ、日本海の漁り火を眺めながらの生ビールは最高でしょう。

FRP防水作業状況

    

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【災害リスクを避ける屋根材選び】 2011年10月1日

 上棟時には雨に見舞われたソーラーサーキットの家の現場ですが、その後は好天に恵まれ屋根工事も順調に進み無事完了しました。

 今回採用させて戴いたのは、天然石トガルバニュム鋼板でできた新世代屋根材、「コロナパネル」です。

お奨めした理由は、海の近くで冬の強い季節風の事もありましたが、それよりも 「災害リスク」を出きるだけ避けて戴きたいという想いが有り強くお奨めしたところです。

先の東日本大震災でも屋根瓦がずれて雨漏りがするけど修理の順番は中々来ないし、やり直すと何百万円も掛かる、「ローン支払い中の予定外の出費は辛い」

とインタビューに答えられるTV番組を見て、見た目より災害リスクを出きるだけ避ける屋根材選びが重要という事を強く感じたところです。

屋根(頭)を軽くすることで大地震時に躯体への負担を軽減する有効な耐震対策となります。(もちろん躯体強度は基準法の1.5倍以上を確保しての話しです)

 見た目や質感は窯業瓦には劣りますが、作業性も非常に良く、我社では自社大工で責任施工しています。

 

    

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有限会社 伊東工務店 島根県出雲市大津町3614-55 TEL 0853-22-2031 FAX 0853-22-9495


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