雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【夜の訪問者】 2008年7月31日

体感ハウスに夜の訪問者です。

大分大きく成りましたが二匹の子狸です。

二ヶ月ぐらい前から、夜に成ると隣の林から現れます。

子狸の親離れは8月頃ですが、育児放棄されたのか親狸の姿は見かけません。

私が帰り支度をしていると、キイホルダーの「カチャ、カチャ」という音が合図みたいで、隣の林からチョコチョコと出て来て食べ物をねだります。

可哀想ですので、私の夜食のパンを分けてやっています、メタボ対策に一役買ってもらっているところです。

 

【外断熱基礎】 2008年7月29日

地盤改良の養生期間が終わったソーラーサーキットの家の現場では、外断熱の基礎工事が始まっている。

この現場は地盤を40cmほど地上げする為、造成工事と基礎工事を平行しながらの作業です。

写真は砕石地業をして、振動ローラーで転圧作業中です。

此れで捨コンクリートを打って、型枠、鉄筋組立てと成ります。

基礎は外断熱、耐圧盤方式のベタ基礎です。

外断熱基礎の現場見学ご希望のお方はお気軽にご連絡下さい、ご案内致します

 

【雛留】 2008年7月26日

現場では和室の長押の取り付けが行われてる処である。

最近の住宅では和室を造ることが段々少なくなって来た、ましてや長押を付ける様な本格的な和室は少なく成りつつある。

長押を取り付けても、せいさい貼物が多い、大工としては寂しい限りだ。

このお家では杉、源平の長押が取付けられている。

長押が床柱等で途切れる場合に、木口を隠す為に直角二方向を隅留(下端に留

を見せない)にする、昔から行われてる技法を大工用語で「雛留」と言う。

 

長押の木口は出なくて材は廻ってるが下端には留は出ない(見えない)此れが

「雛留」細工である。

「雛留」は貼物の場合は木口に正目シートを貼って一丁上がりであるが、無垢材の場合は非常に細かな手間の掛かる仕事である。

雛留が上手に出来ない大工も沢山いる、我社の若い大工諸君も今の内に技を盗んで、伝統技術を伝承してもらいたいものである。

今時、こういう仕事をさせて頂くだけでありがたい事であり、お施主様に感謝である。

 

【地震に思うこと】 2008年7月24日

岩手県でまたもや震度6強の地震が起きました。

幸いにも亡くなられた方が無かったのは何よりだったと思います。

被害に遭われた方々にはお見舞いを申し上げます。

大地震の度に思うことですが、改めて地震に強い、安全な家を造る事に努めなければ成らないと強く思うところです。

写真は現在、我社でお奨めしている、耐震+制震工法の制震ダンパーです。

此れに因り、地震に強く粘る家になります、来月上棟のソーラーサーキットの家にも

採用します。

この制震ダンパーは既存建物の耐震改修にも使えますので、耐震改修をお考えの方はお気軽にお問い合わせ下さいませ、ご説明させて戴きます。

 

【床の間造作】 2008年7月22日

ソーラーサーキットの家の現場では内部造作が大詰めを迎えています今 、床の間の造作が 行われているところです。

床脇の地袋天板を刻んでるのは入社31年目のベテラン奥井大工です。

床柱は最近では珍しい、北山の天然絞りの前丸のタイコ柱です、偶々手に入った

品物です。

前付き地板、地袋天板は樹齢150年の吉野杉です、床框は解体された旧宅の欅の床框を削り直して再利用します、玄関のニッチの地板も欅の書院地板の再利用です。

奥の筋交い下側に見える斜めの金物は、地震の揺れを低減する制震ダンパー

(フクビREQダンパー)です。

このお家は耐震+制震工法の地震に強い家と成っています。

 

 

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【地盤改良】 2008年7月18日

        

先日、解体工事が終わった現場では、地盤改良工事が始まっています。

今回の改良工法は柱状改良杭工法である。

セメント系固化材を施工機で地盤に注入攪拌して柱体(杭)を造る工法です。

中間層にある程度の支持層がある場合に用いる改良法です。

お施主様には予定外の出費で申し訳なかったですが、後々の事を考えると致し方ない事なのでご理解戴きたいと思っています。

傍から見ると、今まで二階建ての建物が建っていて何とも無かったのに、金儲けの為に過剰な工事をしてないかと見られる向きもあるかもしれませんが、今までの建物と比べると、ベタ基礎の為、基礎の重量が重くなり、約二倍の重量と成り

ますので、決して無駄な金儲け主義の仕事ではありません。

巷では、標準工事費を安くして置いて、契約後地盤調査、標準基礎ではもたないので、ベタ基礎にして杭を打たないと保証出来ないとして、地盤改良と基礎工事で料金を吹っ掛け、元を取るという商売上手な業者も見かけますので、ご用心です。

又、我々も地盤調査会社の見解を鵜呑みにしないで、地盤調査書を視る目を養わなければなりません。

 

 

【梅雨明け宣言】 2008年7月16日

中国地方にも梅雨明け宣言がでました、平年より四日、去年より七日早い梅雨明けだそうです。

昨日頃より蝉が鳴き始め、そろそろ梅雨明けと感じていましたが、今日の夕方は蜩蝉のカナ、カナ、カナの大合唱で一気に夏を感じました。

今年の梅雨は空梅雨、仕事には好都合でしたが、菜園はご覧の通り雨不足で

野菜が悲鳴を上げています、夕方は水撒きです。

蔓物の葉っぱは黄色く成ってしまいました。

    

小玉西瓜です、カラスと競争です。     酢の物にすると美味しい糸瓜。

    

ホクホクの栗えびす南瓜。           白い南瓜「伯爵」

    

今日の収穫、ピーマン、インゲン、獅子唐、トマト、キュウリ、茄子です。

以上菜園便りでした。

 

 

【地盤調査の結果】 2008年7月15日

先日の地盤調査の報告書が届いた。

この土地には築80年の木造二階の住宅が建っていたが、この地域は余り地盤が良くない所、4〜500m北に行くとズドンと悪くなる地域である。

既存建物解体時の重機が動く時の振動で、地盤の悪さを体で感じたので地盤調査と相成った。

SS試験の結果はやはり、地面2m以内に0.5KNの自沈層が1mほど有り、地盤改良と成った。

(地盤改良のめやす)  SS試験で0.75KNの自沈で各測定値のバラツキがなけ

                ればベタ基礎でOK。

                地面から2m以内に0.5KN自沈層が50cm以上有る場合

                は地盤改良となります。

                地盤面から2〜10mの間に0.5KN自沈層が連続1m以

                上又は、合計が2m以上の場合は杭基礎となります。

今回は地面から3m下の中間層がマズマズだったのでπ600、3.5mの柱状改良となりました。

明日午前中に杭芯出し、午後から改良に着手予定です。

基礎着工は来週にずれ込みました。

お施主様も心配そうに試験のモニターを覗き込んでおられます。

 

 

【しまね木造塾】 2008年7月12日

今日は「しまね木造塾」の勉強会に行って来た。

今回のテーマは「木材の品質と強度」であった。

これからの木造建物は木材の品質を如何に保証するかということが重要に成り

強度の明確化や品質の呼称統一等をして、消費者の信用を高める事が必要。

高度な木造技術を発展させる為、新たな木材知識を得る勉強会であった。

其の他、木材の材種ごとの乾燥方法や木材のヤング率(木材の変形しにくさを示す数値)の計測実演も有り参考に成った。

グレーディグマシンによる角材のヤング率計測状況。

 

【桐のフローリング】 2008年7月11日

ソーラーサーキットの家の現場では、床のフローリング張りが進んでいます。

このお家ではリビングと二階のフアミリールームに桐のフローリングを使っています。

桐のフローリングは畳に近い踏み心地です、素足で歩いても冬は冷たくなく、夏はベトベトせずサラリとしていて、とても気持ち良いです。

欠点はやわらかくて傷が付きやすい事ですが、無垢の傷はそれなりの風合いと成りますので、其れがご理解出来るお方にはお奨めのフローリング材です。

如何しても傷は嫌と思われるお方には、桜、楢等の広葉樹の科学塗装をしたフローリングがお奨めと成ります。

写真は桐のフローリング張りの作業中です、手の脂が付くと、後から染みと成って

出てきますので手袋着用の作業です。

作業してるのは入社33年目のベテラン祝原大工です。

 

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【解体工事中】 2008年7月9日

今、ソーラーサーキットの家の現場では解体工事が進行中です。

      

    

梅雨の雨の中での解体という算段でしたが、思うように雨は降らず、散水しながらの解体で大変です。

明日、明後日で片付く予定ですので、土曜日に地盤調査をして、来週より基礎工事に着手する予定です。

 

【小暑】 2008年7月7日

今日は二十四節気の一つ「小暑」でした。

小暑を過ぎるとセミ(蜩)が「カナ、カナ、カナ〜」と鳴き始めます、後二〜三日もすれば鳴き出すと思います、去年の鳴き始めは11日でした。

今年は梅雨明けも早そうです、いよいよ太陽が照りつける本格的な夏の始まりです。

我社の体感ハウスも今日は早速、夏支度をしました、窓の日除け対策です。

夏の高気密、高断熱の家は断熱性能が良い分、一旦熱を入れると中々熱が抜けなく成り、かえって暑い家に成る恐れがあります(熱ごもり)

夏の窓からの熱の侵入割合は53%と言われています、とにかく窓から熱を入れない事です。

特に午前中の東窓、午後の西窓です、カーテン、ブラインド、障子等は閉めて熱を入れない事でう。

効果が倍増するのは、窓の外側での日除け対策です、よしず、遮熱スクリーン等

です。

今流行のゴーヤやヘチマの緑のカーテンは最高です、今年こそは緑のカーテンと思っていましたが、計画倒れでした。

窓の日陰対策をするだけでエアコンの省エネに繋がります。

東側和室窓の遮熱スクリーンを下ろした    和室内部より見た処です。

処です。

西側の事務所窓の遮熱スクリーンを下ろした処です。

いよいよ夏本番、外断熱二重通気、ソーラーサーキットの家の住み心地の良さが解る

季節に成りました。

この機会に是非、体感ハウスに起こし頂き夏のソーラーサーキットの家の良さを体感して頂きたいです。

ご来場お待ち申し上げております、我社は営業社員がおりませんので、恐れ入りますが、事前のご連絡をお願い致します。(上のお問い合わせ又はTEL0853-22-2031でお願い致します)

 

【増築が出来ない!】 2008年7月4日

 

今、増築リフオームのご依頼を頂いてる物件、改悪建築基準法に阻まれて難しい

ご依頼を頂いているのは、28年前に我社で新築させて頂いたOBお客様。現在息子様ご夫婦とは別居ですが、息子様ご夫婦のお住まいがコンクリートの公営住宅。カビとダニが酷く、お嫁さんがシックハウス症になられ、コンクリートの家にはもう住めないと言う事で、今回現在お住まいの一部二階建の家を総二階に増築リフオームして、同居したいと言う事でご依頼頂いたのだが難しい・・・・

行政との事前協議もしたが、全ての既存部分も適合しないとダメとの事。

適合させるには、増築費用と同じか下手をしたら余計に掛かってしまう、当然予算的に難しくなってしまう。

仕方が無いから10u以下の増築リフオームで対応出来ないかお話してる処である。

こう言う話はあっち、こっちで聞くように成った、木造住宅の既存部分に付いてはもう少し臨機応変に出来ないもんですかねぇ。

こういう事では益々景気は悪化するばかりである、株価もどんどん下がっております。

 

【値上げラッシュ】 2008年7月1日

月が替わったら値上げのラッシュ、ガソリンも遂に180円を突破200円を超すのもそう時間が掛からないかもしれない。

昨夜は、ささやかな抵抗ですがガソリンを満タンにして帰りました。

食料品も今月から次々値上げです、サブプライムローン等の金融破綻で、次は

油、食糧がマネーゲームの的に成りこの結果です、何か打つ手はないものですかねぇ。

建築資材もジワリ、ジワリと高騰して来て困っております、見積単価も上げざるを得ないところです。

ある程度の予測はしていましたので、今年1月から給料も下げ対処していましたが、それでも追っかなく成ってしまいました。

既に見積を出した物件に付いては「値上げして下さい」とは言えませんので、早く完成させる位しか対処法がありません。

明日からソーラーサーキットの家の現場も始まりますが、基礎の鉄筋などは材料代がやっとで、加工費はゼロの状態ですが、企業努力でお客様には迷惑を掛けない様頑張らなければなりません。

 

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有限会社 伊東工務店 島根県出雲市大津町3614-55 TEL 0853-22-2031 FAX 0853-22-9495


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