昨夜、先日「高千穂」より送って頂いたTV番組「素敵な宇宙船地球号」のシラスに関する資料を拝見させて戴いた。『古代コンクリートの謎、ローマ帝国の知恵が日本を救う』という興味あるタイトルだ。
何時来るか大地震に耐えられるコンクリートは有るのか、安全なコンクリートはないのか。
永遠の都ローマ、二千年の風雪に耐え抜いた謎のコンクリートが有った、ローマ帝国の時代の石杖を築いたと言われるコンクリート、其の秘密はポッツーリの塵と呼ばれる『火山灰』だった。もっとも劣った土壌から生まれ時と共に強固な石塊と成る火山灰を古代ローマ人は有効利用し環境に優しい強いコンクリートを造った。古代コンクリートの秘密は火山灰が含まれている事だった。
今、日本でも鹿児島大学、コンクリート研究室(武若教授)で古代コンクリートの様な丈夫で長持ちするコンクリートを造る研究が行われている。九州のシラス台地、東京ドーム40万杯分の火山灰「シラス」をコンクリートの骨材に使うと粘りが強く成ることで、砂利や砂と一体化し易くなりコンクリト強度を高めるそうだ、シラスコンクリートは1Cu当たり600kの荷重に耐える強度があると試験結果が出ていた。
硫酸ナトリュウムの溶液に漬ける腐蝕実験でも強酸性にも耐える事が実証されている、又ホルムアルデヒドなどのシックハウスの原因物質を吸着すると言う。
我が社でも良く使う「シラス」で造った塗り壁も紹介された。
不毛の火山灰台地のただ同然の資源が古代ローマの知恵で注目されだした。
鹿児島の名湯、霧島温泉ここで長さ300mの橋が架けられる事に成り、シラスコンクリートが採用された、訳は普通のコンクリートでは温泉の硫黄蒸気や高熱で直ぐにボロボロに成り10年ももたないからだ、「安全で長持ちするコンクリート」此れからは造りぱなしではなく、ちゃんとお守りをしていく、そしてそれを代々引き継いで行く、「どんな優れた建材も、それを使う人間の問題だ、今こそローマの知恵から学ぶべきだ」と結んで在った。
今までシラスを外壁に使用するのは他にも長所はあるが最大の理由は軽量という事だった、「シラスそとん壁」はu当たり18k、16mmのサイデング並みの重量である、その他の塗り壁は軽い物で28k、重い物で40k、外断熱の弱点である外壁の垂れ下がりを抑える為重視していたが、シラスにより壁の強度は出るし酸性雨などから劣化を防ぎ外壁を長持ちさせる事を検めて認識したところである。
今日は今から二組だけの完成見学会だ。
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