今、部屋の段差の事でお悩みのお客様がおいでになる。
リビングに接する畳の部屋の高さをバリアフリーにするか、一段高く
して下に引き出しを付けて、収納にするかお迷いのようである。
人それぞれ考え方が有るので無理強いするつもりはありませんが、
長いスパンで考えればバリアフリーをお奨め致します。
確かに、畳コーナー部分を高くして下を収納にすると、TVのビフオー
アフターや雑誌で見るように「何という事でしょう」収納は出来るしカッコ
いいと一見見える。
私自身も若かりし頃はこういうのがカッコいいと思い、幾つか造りました
が後年殆ど平らに直しました。
だいたい15〜20年経つと「伊東さん、毎日上ったり、下りたりが大変
だから平らに直して〜」とお願いされる。
お客様も私自身も歳を取るという事が頭の中に無かったのである。
歳を取ると先ず脚に来る、部屋にも因りますが、茶の間とかリビングは
毎日の上がり下りの回数が多い、特に奥様方はお茶をはこんだり等で
回数が多いので殆どが奥様の声である。
今でも造る場合は有るが、寝室のベットコーナーとして使われる場合
はお奨めする場合もある。
寝室の場合は一日の上がり下りの回数も少ないの許容範囲かなと
考えます。
高さですが、収納を考えると椅子の高さと同じ42センチ前後、この高さ
は歳を 取ってからは上りやすい寸法となります。
一旦坐ってから、どちらかに回り込めば簡単に上がり下り出来ます、逆に
若い時は一旦座りが面倒で一気に上るには少し辛い寸法となります。
一気に上るには30センチが限界です、この寸法にすると歳を取って、坐っ
て上るには低すぎて辛くなります。
悩めるところですが、参考に成れば幸いです。
寝室のベットコーナーとして高床畳にした例(下部は1.8mの引き出し収納です)
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