ソーラーサーキットの家の現場、今日もお施主様立会いで
気密テストを行いました。
お施主様も心配そうにモニターを覗き込んでらっしゃいます。
結果はご覧の様に、総相当隙間面積13cm2(3.6cm四方の隙間)
C値=0.075と、これまた素晴らしい成績でした。
大工仕事を下請けに出さず、自社大工で責任施工する強みと言った
処でしょうか。
気密バカと言われそうですが、計画換気をする為にも最低必要条件です。
ポイントは建物の総相当隙間面積を給気口の総開口面積より小さくする
事、且つC値0.5以下にする事です。
このお家を例に取ると、新鮮空気を取り入れる為に給気口は各部屋ごとに
6ヶ所計画して有ります。
(アルデ4インチ給気口10cm2)×6ヶ所で計60cm2と成り、総相当面積は
60cm2以下ならOKという事に成ります。
C値に直すと60cm2/172u=0.35以下のC値が理想となります。
仮に此のお家がC値0.5だったとすると、総相当隙間面積は172u×0.5
=86cm2と成り、給気口6ヶ所分60cm2をオーバーしますのでオーバー分
の給気口を3か所減らさなければいけない計算に成ります。
従って各部屋から新鮮空気が取り入れられなく成り、臭いや汚染空気が
何処かの部屋を通る事と成り好ましくありません。
詰り、隙間が多く気密性能が悪いと、隙間から入る空気量が多くなり、
給気口からの新鮮空気量が少なく(新鮮空気の入口が不明確)成って
計画通りの換気や湿度コントロールが出来なく成ります。
因みに、C値に因る換気効率は、0.5で約60%、0.3で約70%。0.1で約90%
と言われています。
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