此処のところ朝出社して車を降りると、とても好い香りに包まれる庭に植えられている金木犀の香りである。
仕事に追われ中々外の風景はゆっくりと眺めることは出来ないが香りだけは自然に香って来るので癒される、協力業者の方に新築のお祝いに植えて頂いた木である。
中に入って窓のカーテンを開けると金木犀の脇にはコスモスの花ざかりである、
まさに秋たけなわの今日このごろである。
東のブラインドを上げるとそこは山の中の一軒家の雰囲気である、山の木々しか目に入らない百メートル先は西谷墳墓群の林である、手前の方には雑木林が有りその中には栗やアケビが実を付けている、アケビは自分の敷地の中なのでそのうち私の腹の中に入ることになる。
もう少しすると真っ赤に色ずくハゼの木ドングリのなるクヌギの木も有る、その南側は大きな池に成っている、後二週間もすれば冬の使者カモがこの池にやって来る、多い時は百羽位飛来する、これを眺めているととても癒される。
ただ斐伊川、神戸川合流工事の為山を掘削した為南山よりの水脈が断たれ最近水量が少なく成った感じで心配している。
この風景が気に入り六年前にこの地を求め四年前に建物を建てて会社を移転した。
元々三刀屋の山家育ちの私は歳を重ねたせいか、山が恋しくなり、こういう処で仕事をすればさぞかし仕事が捗って良いだろうと思っていたが、中々そういう訳にはいかなかった、仕事に追われ(そんなに忙しい訳ではない、歳と共に自分の作業能力が落ち暇が無いだけ)風景を眺める程の精神的余裕が無い。
最も暇でも困るのだが。
今朝は見積もりの物件が一段落したので、モデルルームのダイニグの椅子に座り10分ばかりボケーと秋の風景を眺めながら頭をリセットしてサアー次の仕事だ。
|