「新耐震でも壊れた」日経ホームビルダー6月号のショッキングな特報記事です。
新耐震基準導入2000年以降に建てられた木造住宅の被害も目立つようです。
新耐震基準で建てられた内の3~4割が倒壊、大破していたと記事は伝ています。
我々、建築屋には考えさせられる記事です。
原因は色々あり、これから詳しく調査した結果を待たないと一概に言え
ませんが今回は前震、本震と震度7が二回と想定外の繰り返される強い
余震で今までに無い大きな揺れが大きな一因かも知れませんが、設計や
施工のミスも無いとは言えないようです。
昨夜のNHKテレビニュース特集でも取り上げていましたが、大きく傾い
た家の筋交いが殆んど一方向に向けて入れられていた為とか、二階
耐力壁の下に柱や壁が無く一階が潰れた家とか映し出して居ましたが
これらは施工や設計のミスとも言えようです。
壁倍率を増やすのも重要かもしれませんが、意外と重要視されていない
のが筋交い本体や金物の品質確保です、今回も筋交い本体の破断被害
が多いようです。何時も材木屋さんには口を酸っぱくして、「筋交いは家の
命綱です、目の締まった強度のある材を出して下さい」と材を吟味しています。
いずれにしても、これまで以上に地震に強い、特に粘れる家を造る工夫を
しなければならないと感じたところです。
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