新型コロナ感染予防対策の一つとして室内換気の重要性が言われ出して来ま
した。
ウイルスは感染した細胞を離れると活動できなくなるが、新型コロナウイルスに
ついては、どれ位の時間を要するかはこれまでは明らかではなったが今回、米国
衛生研究所の発表によると、新型コロナウイルスはプラスチックの上では72時間
ステンレスの上では48時間、銅の上では4時間、段ボールの上では24時間、残存
することが分かった。
エアロゾルと呼ばれるくしゃみや咳をした時の口から出る水分が蒸発した飛沫は
軽く微粒子は3時間後でも空気中で検出され感染能力を保持することも発表され
た。
よって、ウイルスが室内に漂わないように空気の流れを作りウイルスを排出する
換気が重要ということです。
2~3時間ごとの窓開け換気も推奨されていますが、今時の窓開けは温湿度の低
下や花粉の流入が考ると適正とは思いません。
やはり24時間換気システムによる換気が良いと思います。
最近の家は2003年の法改正で24時間換気が義務付けられ,換気設備は付いて
いますが必ずしも全ての家が計画通りの換気が行われているとは限りません。
計画通りの空気の流れを作る換気を行うには家の機密性能が換気性能を左右
します。
下の表を見ると解りますが機密性能C値が0.5㎝2/㎡でも給気口からの空気量の
割合は66%にすぎません、やはり給気口から計画通りの給気を得て空気の流れ
を作り換気するには給気口から80%以上の給気が得られるC値0.3㎝2/㎡以上が
必要です。
わが社で造る家の機密性能は0.1~0.2㎝2/㎡となっています。
(出典)社団法人 北海道建築技術協会「北方型住宅の温熱環境計画」
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