「釘のめり込みが危ない」、日経ホームビルダー2月号の特集記事です。
以前より合板やボードの面材による耐力壁は施工精度の良し悪しで強度が
あてにならない事が気になっていましたが今回、実大実験で耐力壁の強度が
検証されました。
実験によると釘が3mmめり込み(打ち過ぎ)と耐力が68%に低下の結果
が出ています。
更に釘が4mmめり込むと耐力は半分になる事が実証されました。
近頃は筋交いより強度があるというふれ込みで合板やボードの面材を張った
耐力壁が主流に成りつつありますが釘の打ち方一つで強度が大きく変わるとい
うことです。
図面上の設計強度はいくら強くても施工が悪かったら絵に描いた餅になってしま
います。
設計書類上では耐震等級3でも耐震等級1も満たしません。
また、釘打ち機で打った釘は抜けやすく粘りが無い事も経験上判っているので心
配です。(手打ちの釘は何回かに分けて打ち込みますが、釘打ち機では一回で
一気に打ち込む為、木材の繊維を切り裂き下穴を空けた状態と一緒で摩擦抵抗
が少なく簡単に抜けます)
耐力壁の釘は釘打ち機で半分打ち込んで後は手で打ち込みするぐらいでないと
いけないと考えます。
「施工品質の確保は、経営の最重要項目です」と記事は結んでいます。
|