雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【失言】 2007年1月31日

 柳沢厚生労働相、口が滑った。
「女性は子供を生む機械である」と発言してしまった、それも我が島根県での会合の席である。
人口推計の事を解りやすくする説明する為だったと弁明しているが、女性には元より失礼な発言であるが、その席にいた島根県人もよっぽどバカに見られたものである。そう言う例えで言わないと解らない人たちと見たという事だ、全くもって失礼な話だ。
政治家は選挙の時だけはペコペコだが何故あんな態度に成るのか、人を見下す態度、先の宮崎県知事選で当選した東国原氏が県議会議長に挨拶した時のあの議長の東国原氏を見下した態度は見ていて不快だった。
何れにしても「少子化対策は小手先でなく抜本的な対策をして欲しい。
やはり定年までの終身雇用制度を復活させないといけないと思う。
大企業は益々儲かるが、末端労働者は尻貧状態、求人はバイト、パート、臨時が大多数で低所得、これでは若者は嫁さんも貰えない、貰っても子供は育てられない、産む事の不安を取り除き、産みたい人が産める様な対策を取らないと「美しい国、日本」なんて言ってられない。


【耐震偽造】 2007年1月29日

 又、又耐震偽造の発覚である。
今度はホテル、全くもって困ったもんである、おちおちホテルにも泊まれない。
マンション、ホテルはさて置き木造住宅でも東京の分譲住宅販売業者が建てた家で681棟もの耐力不足が判明し、5名の一級建築士が免許取り消しに成っているが、此処でオカシイと思うのはトカゲのしっぽ切りで処分されたのは下請けの末端の建築士である。
元請曰く「外注の建築士が行った事であり、当社としては何も言うことは無い」と責任逃れ姉歯事件もしかりである。
責任を見えなくする法改正では行政手続が複雑に成るだけで解決に成らないと思う、もっと元請建築士の責任を明確にすべきだ。
昨年末の臨時国会で建築基準法の改正案が可決されたので施行されれば木造住宅(4号確認)は今までは建築士が設計した物は構造審査はフリーパスだったが此れからは確認申請で構造審査をされる事に成りそうだ。
耐震強度を基準法ギリギリで行くか、何パーセント増しにするかは設計者に委ねられる。
国交省の外郭団体(財)建材試験センターで昨年夏、建築基準法ギリギリの耐震強度しかない建物を阪神大震災と同じ地震力を加え実物実験を行っている。
結果は倒壊はしなかったが大きく傾き「基準法をクリアしてれば大丈夫」とは言えない結果が出ている。
因みに1.25倍の強度では壁板が一部浮いたりした処もあったが倒壊せず、1.5倍の強度では一時変形はしたものの構造部分は無傷だったと報告されている。
但し残念なことに、この実験データーを見ると実験体が少し偏った条件に成っているので100%鵜呑みにしない方が良い。
出来れば準耐力壁を加味しないで耐力壁だけの計算で実験をして欲しかった。
本来耐震強度が1.25倍以上でないと算入出来ない準耐力壁を算入して基準法ギリギリとしている為、耐力壁だけで見れば明らかに基準法に達していない建物(85%位)なので100%参考に出来ないが、此れから家を建てられる方は設計者に「うちの家の耐震強度は基準法の何パーセント増しで設計して有りますか」と確認された方が好いです。
念のため例え1.25倍以上でも準耐力壁は算入せず+アルフアーと考えた方が賢明です。


【防蟻工事】 2007年1月24日

T様邸、基礎型枠も取れて、今日より白蟻防蟻工事に入りました。
ステンレスメッシュを張って物理的に防蟻をするターミメッシュフオームシステム工法です。
人体に影響が無いように薬品を使用しないで健康住宅を造る事を心掛けています。
上棟は2月17日の予定です。

(左)メッシュ張付け後、専用のパージモルタルを刷毛で塗付け断熱材とメッシュを接着させます。
(右)パージモルタルを全面に塗付けた後メッシュを破損から保護する為にターミメッシュ専用モルタルを左官さんが塗ります。


【進化】 2007年1月19日

 昨日は大阪出張だった、ソーラーサーキットが新たにSCナビゲーションシステムという装備をして進化する。
ターミメッシュ防蟻システムに続いてのバージョンアップだ。
SCナビゲーションシステム、簡単に言うと、今までは季節の変り目毎に手動で床下ダンパー、小屋裏ダンパーを開閉しなければ成らなかったのが電気でボタン一つで出来るし、自動モードで季節パターンを選べば温度センサーにより其の季節に合った木目細かな開閉をしてより良い住み心地と省エネを実現出来るし、開閉の煩わしさも無くなるし、お年寄りや開閉のタイミングが今一解らない方には操作が楽に成る。
反面バージョンアップには付き物のコストアップは今に時期チョット辛い。
システム自体のコストは仕方ないとしても、我々工務店がこのシステムを採用する場合は、カネカで研修を受けSCナビシステム契約金を払い更に毎年年間技術料を払わないと施工出来ない。
年間施工棟数の多い工務店は好いが、年間施工棟数の少ない我々零細工務店には一棟当りのコストの跳ね返りが大きく痛い。
ターミメッシュと一緒で追加のシステムは一棟当りいくらと言う具合には行かないものか。
好い物ではあるかもしれないが、やはりお金を出せる方、出せない方がある、後者より前者が多ければ問題ないが、此れは消費者が決める事なので難しい処だ。ソッポを向かねられれば好いが。
四月より導入なので近じか導入するか、しないか結論を出さなければ成らない。


【ISO認証】 2007年1月17日

 今問題に成っている菓子製造メーカー不二家、TVニュースを見ていてパット目に入ったのが、誇らしげに掛けてある不二家、埼玉工場のISO認証の看板、唖然とした。
ISOとは規格の制定により、市場に品質の安定した製品、サービスの提供をする為のはず、ISOとは一体何だったろう、取得には沢山のお金と手間が掛かるらしいが、一体何を審査して登録しているだろう、審査登録する機関を審査認定する機関もあるが一体何をチェックしているだろう。
耐震偽造事件と一緒で全くチェック機能が働いていない。
ISO認証はお飾りという会社ばかりでは無いと思うが、氷山の一角の様な気がしてならない、この制度自体無理が有ると思う、いくら書類で奇麗事言っても実際やる事が違っていれば如何にも成らない。
とかく近頃は何でもかんでも書類審査で通る傾向にある、極端な言い方をすれば書類と写真がキチンと出来てれば合格、現場、現物は余り視ない、此れで好い訳無い、今時写真等はパソコンさえ有れば如何にも成る、実際の仕事能力より書類処理能力が優れているものが良しとする考え方はおかしい。
ISOも地に墜ちたものである。
でもこの事に付いてはマスコミは騒がない、何故だろうオツムの弱い私には解らない。


【今年最初】 2007年1月16日

 今日は今年最初の気密測定を行った。
現場は平田S様邸、三月末完成を目指して内部造作進行中です。
設備関係のパイプ貫通等断熱材に穴あけ作業が全て終り、もしもの時には気密補修が出来る、内部壁を張るまでが気密測定のタイミングです。
測定は窓、入り口は全て閉切らないといけないので、準備をして置いて大工さんの休憩時間を利用して行います。
十二月に行ったK様邸の測定時には外は強風が吹き荒れており、測定器が安定せず測定に時間が掛かり一時焦りましたが、今日は穏やかな天気で直ぐに測定出来ました、結果はC値0.10でした、因みにK様邸は0.11何れも超高気密です。
気密に拘るのは計画換気をする為は基よりですが、私が主眼に置くのは、夏場の湿度コントロールです、室温は多少高くても湿度を下げれば住み心地は良く成ります、其の為には気密が良くないと湿度コントロールは電気の垂れ流しに成ります。


(左)気密測定状況、(右)測定結果

【明日天気になぁれ】 2007年1月12日

 T様邸の基礎工事、此処の天気恵まれ順調に進んでいます。
鉄筋組み立て作業も終わり、明日は基礎耐圧盤のコンクリート打ち込みの予定ですが、天気の方が少し怪しく成って来ました、気温が下がったり、雨が降れば月曜日に延期です。
廻りに白く見えるのは基礎断熱材です、耐圧盤は厚さ250のダブル配筋です。
「明日天気になぁれ」


【仕事始め】 2007年1月8日

 いよいよ明日から仕事始めです。
今年は暦の関係で長い正月休みでした、お陰で去年やり残した仕事も正月休みに如何にか片付き新しい年のスタート台に立つ事が出来ました。
今年は亥年、私は年男です(何回目かは忘れました)猪は猪突猛進と言いますが私は今年もマイペースで一歩一歩、着実に信頼を得られる様な「いい家造り」を邁進して行きます。
豊臣秀吉の名言「一歩一歩、着実に積み重ねて行けば、予想以上の結果が得られる」この言葉に学びたいと思います。


事務所横の池の鴨も正月休みでゆっくりと羽を休めています。
 
有限会社 伊東工務店 島根県出雲市大津町3614-55 TEL 0853-22-2031 FAX 0853-22-9495


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