雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【自然素材100%】 2006年11月30日

 K様邸、サッシ取り付け工事、外断熱工事、ラス下地工事と順調に進み今日は自然素材100%という品質、白洲そとん壁の下塗り作業も完了した。
手間は掛かるが写真の様にクラック防止の為に全面にフアイバーメッシュを伏せ込むと伸展性に優れている、白洲そとん壁材の特性とあいまってクラックの入りにくい丈夫な外壁する事が出来ます。
振動を掛けぬよう二週間ほど現場を空け養生して内部造作に着手します。


【作庭】 2006年11月28日

 松江S様邸、内部仕上げと平行して今週より造園工事に着工した。
当初造園工事は予定に無かったが、周りが好く成ったので此の際一緒にやらないとカッコがつかないと言う事で急遽、作庭とアプローチ工事をする事と成った。
予算が限られているので、庭木は現在有る物を使用し、庭石とアプローチの敷石は無いので新しく購入する事にした、図面もスケッチ図面で勘弁して戴た。
この間の日曜日、園芸資材屋にご家族で行って戴き、選んだ庭石等をご確認戴いて着工と成った。
多分、造園屋さんより大分安上がりだと思う。


着工前の庭、さてどんな庭になるでしょう。

【招かざる客その後】 2006年11月22日

 二ヶ月ほど前に「招かざる客」というタイトルで書き込みをしたスズメ蜂の巣、写真の様に大きな立派な巣に成って来て完成も近いみたいだ。
先日は体長が4〜5cmも有りそうな大スズメ蜂の群れに襲撃を受けハプニング状態だったが、数の勢いで無事撃退して事無きを得たみたいだ。
「招かざる客」等とスズメ蜂には失礼な事を言ったが、聞くところに因るとスズメ蜂が巣を造る家は縁起が好いとか運が開けるとか言う事が有るそうだ。
言われてみればスズメ蜂も危険な家や住み心地の悪い家には巣を造らないかもしれない、言わば自然界からのお墨付きと言う事にして、その証しとしてこの巣は撤去しないでシンボルとさせてもらう。
最近やけに問い合わせが多いのはこのせいかな???


【温故知新】 2006年11月20日

 先日上棟したK様邸今日は午後より県住宅供給公社による中間検査を受けた。
特記事項無しで無事終える事が出来た。
この家はソーラーサーキット工法で建てるため他の家と違い屋根を二重に造る為(蔵の造りと同じ考え)上棟から一週間弱での中間検査は少し厳しかったですが何せ工期が無いので致し方無いところです。
手間の掛かる処少し写真をアップしておきます。



(左)垂木を打って間に断熱パッキンを入れて屋根板を打ちます。
(右)気密確保の為ルーフイングを張ります。

(左)断熱材を張り気密テープを張ります。
(右)通気垂木を取り付けます、この空間が夏の遮熱層、排熱、排湿と成り住み心地を好くします。

(左)通気垂木の上に二層目の屋根板を張ります。
(右)ルーフイングを張り棟換気システムを取り付けます。

瓦を敷き棟換気システムの上に通気部材を取り付け棟瓦を仕上げます。

この換気システムは小屋裏の換気では無く瓦と断熱材の間の排熱と排湿の為の物です、此れが在るので屋根断熱材が50oでもソーラーサーキットは次世代省エネ基準をクリヤー出来ています、小屋裏換気、排熱は別途小屋裏フアン又はダンパーを取り付けます。
以上の様に手間は掛かりますが、夏場は他の高高の家と比べると「外断熱、二重通気lの家」は住み心地が一味違います、蔵の中に入った様な爽やか感が得られます、正に温故知新です。


【外壁、仕上げ】 2006年11月17日

 此処のところの不安定な天候の為延びていた、松江S様邸、の外部塗り壁「白州そとん壁」の上塗り仕上げ作業が始まった、明日完了の予定である、「もう一日好い天気でいてくれ」と神だのみである。
この壁少し曲者で雨や低温には直ぐ臍を曲げる材だ、少々使い辛い処も有るが自然素材で色落も無く耐久性も良いし他の塗り壁と比べるとクラックの発生率も少ないのが魅力なので好く使う材料だ。


【祝、上棟】 2006年11月14日

今日はK様邸の上棟だった、ソーラーサーキット工法で建てる和風の健康住宅だ。
朝方降っていた雨も直ぐに上がり、お陰で無事上棟出来た。
「出雲」読んで字の如く出雲はよく雨が降る、弁当忘れても傘忘れるなと言われる処である、特に此れからの季節出雲の天気はよく変わり安定しない。
この現場正式に言うとお役所発注で工程がガチガチである、特に外壁を塗り壁「シラスそとん壁」にしている為、雨や低温に成ると工程が大幅にずれる恐れが有るので今の内に貯金をして余裕を持っておかないと後が危ない。
本来なら今日の天気だと上棟を見合わせる処かもしれないが、やもうえず強行と成った次第だ。
まだ在来軸組工法の場合は直ぐに屋根をする事が出来るので好いが、2×4工法みたいに屋根が最後に成り何日も合板がずぶ濡れ状態の現場を見掛けるがゾットする、出雲の気候風土には合っていない工法だ、出雲の気候風土と相性の好いのはやはり在来軸組工法だ。


【乾燥養生】 2006年11月11日

先月の30日に上棟した平田S様邸、屋根のコロナ瓦も葺き終わり、今木材の乾燥養生に入っている処だ。
乾燥養生期間は長いに越したことはないが、工期の事も在るので概ね一ヶ月位としている。
そんな無駄な事をしないで人口乾燥材を使えば良いと言う言葉も有るが、長年木と共に仕事にして来た者としては、人口乾燥で強制的に熱を加え木材を虐め樹脂まで排泄させ事にはどうも抵抗が有る、木の良さは樹脂を含む強さに有るのに最近のデーター至上主義により肝心な樹脂まで取り去り骨祖しょう症の様な硬くて脆い木材に成ってしまう。
強度試験のようにジワリ、ジワリと力を加える場合は耐えられるかもしれないが急激に力が加わった場合は脆く弱い。
人口乾燥のプレカット材で上棟を経験された大工さんなら経験上認識されていると思う。
其れと木の色艶が失われるのも頂けない。


【施工の出来る設計事務所】 2006年11月9日

 昨日は知事指定の定期講習「建築事士事務所の管理講習会」が松江で有り一日缶詰で講義を受け他の事は何も出来なかった。
我社は専業の設計事務所では無いが、自社で建てる家は全て自社で設計する為、設計事務所登録をしている、いわゆる兼業設計事務所「施工の出来る設計事務所」だ。
登録は五年更新で我社は来年が更新年であるが更新には必ずこの講習を受けていないと更新が出来ないことに成っている。
耐震偽装事件の影響で来年から関連法令もかなり見直され強化される模様だ。手続き事務がまた増えそうだ。
自社で建てる家は自社で設計するというのは訳が有る、総ての設計事務所がそうだとは言わないが概して設計事務所の設計は施工図を書かないと仕事が納まらない図面だ。
私は設計とは納まりを考えた施工図面までは設計屋の仕事と思っている、建築屋は其れから先の加工図、工作図を書くのが仕事と思っている。
職人上がりのオヤジには其のへんが納得の行かない処だ、施工図に手間隙掛ける位ならいっそ設計もやってしまえという考えである、其の方がトータルではコストも下がる。


【手刻み】 2006年11月6日

 K様邸14日の上棟に向かって、大工さんの刻み方が始まった。
写真は小屋梁丸太の墨付け作業の様子である。
我社では未だにプレカットはせず社員大工による手刻み加工に拘っている。
木造はやはり木其の物の癖を読み取りながら木組をしないと後々狂いが出る恐れが有るので、「いい家」を造るには重要な事だと思う。
ホソ長さが75ミリしか無いのも気に入らない、最低でも90ミリは欲しい、75ミリでは込栓打ってもきかない。
土台ホソは土台貫通の120ミリないと柱めり込みにより建具等の不具合が出る恐れもある。
大地震が来た場合もホソを長くして有れば万万が一傾いたとしても人命に関わる完全倒壊だけは免れる事が出来る。


【鴨飛来】 2006年11月4日

 今年も体感ハウス横の池に冬の使者、鴨の群れがやって来てくれた。
今年の秋は雨が少ないのと斐伊川治水事業の方水路掘削で地下水源が断たれ池の水位が異常にに下がり水面積が少ない為か、20羽ばかりと少ない、多い時は100羽位は来るのにここでも自然破壊の影響が出ている、残念な事だ。
でも鴨たちは長旅の疲れも見せず元気良く泳いでいる。
ダイニングのテーブルに座り眺めると癒されまた元気が貰える。
11月に入りぼちぼちソーラーサーキットの良さが解る季節と成りました。
体感ハウス、ダイニングで鴨でも眺めながらお茶でも如何でしょうか、どうぞご家族ずれで体感にお出掛け下さいませ、お越しをお待ち申し上げて下ります。
(事前に電話又はメールにてご連絡お願い致します)


【防蟻工事】 2006年11月1日

 K様邸、昨日より防蟻工事に入る。<
基礎外断熱、ソーラーサーキット専用のノンケミカルの防蟻工法、ターミメッシュ、フオームシステム(TMFS)だ。
基礎外断熱材の防蟻工法は色々と出て来た。
*防蟻シートを使う方法
*防蟻剤入り断熱材を使う方法
*白蟻が齧らないガラス発泡断熱材を使う方法(当社も「TMFS」が出るまでは此れを使用していました)
*最近出て来た、上端にプラスチックの蟻返しを取りつけた断熱材を使う方法
以上の様な方法が有るが何もしないよりは増しだが、其々弱点が有り完璧とは言えないし保証も付かない。
「TMFS」はイニシャルコストが高いのが難点だが、10年保証が付くので薬剤防蟻法5年保証と比べれば納得出来るし、ステンレスメッシュが20年や30年で腐る事も無いと思われるので永い目で見ればローコストで身体にも優しい安心出来る工法と言える。
但し注意点が一つ、ターミメッシュの上に塗る保護モルタルを塗る時、ドライアウト現象を起さぬ様に下地を湿らせ入念に仕上げる事が重要だ。ドライアウトしてメッシュとモルタルの隙間を白蟻が上がって来たらアウトである。(この場合は保証外)
一般の基礎モルタルでも言える事だが布基礎の化粧モルタルと基礎コンクリートの間を上がる白蟻が最近多いそうだ、型枠が塗粧コンパネやスチール型枠が多くなり化粧モルタルの接着不良が原因かもしれない。


断熱材にステンメッシュを張り付け作業

接着パージセメン塗りつけ作業

メッシュ保護モルタル塗り作業
 
有限会社 伊東工務店 島根県出雲市大津町3614-55 TEL 0853-22-2031 FAX 0853-22-9495


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