雑記帳  
このコーナーは文才も無い、知識も無い、手間も無い三拍子揃った工務店のおやじがブログの真似事でたまに思ったこと、思いついたこと、現場のことなど雑多な事を思いつくまま書き綴る雑記帳です。ご笑読下さい。
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【勉強会】 2008年10月30日

今日は「しまね木造塾」の勉強会でした。

一時から五時過ぎまで、小規模建築物の基礎設計、今年出た指針に基づき安心な基礎つくりと、4号特例廃止を見据え、木造の構造計算基礎について、学びました。

50人ばかりの出席で、講師は岐阜県立森林文化アカデミーの小原勝彦先生でした(木構造の専門家)

もう少し踏み込んだ話を聞きたかったですが、少し物足りなかった感じでした。

 

 

 

                                                      

 

【真砂土舗装】 2008年10月28日

       

新製品の紹介です。

「透魂(とうこん)ソイル」(日本板硝子工業)天然の真砂土、山砂を主原料とした

無機系環境保全舗装材です。

庭の雑草対策や、猫が来てトイレにされてお困りの方、コンクリトやアスフアルトの舗装は風情が無くて嫌だけど地面は固めたいとお考えの方等には打って付けの材ではないでしょうか。

天然の真砂土、山砂が主成分なので、仕上りの色合いも自然の土とあまり変わらず、自然とマッチした景観となります。

夏場の照り返しやヒートアイランド現象の緩和もできるし、不要に成った時は破砕して土に返す事が出来、新たな産業廃棄物を出さず、環境保全にも繋がります。

現在エクステリア工事中のお宅は、雑草対策と猫のトイレでお困りでしたので

「透魂ソイル」を提案させて戴きました。

「透魂ソイル」、レンガ、芝生を組み合わせ、ウッドデッキ、木製フエンスを設え

作庭をさせて戴きます。

     

真砂土舗装は「透魂ソイル」を平らに敷き均し、散水すると出来上がるという作業はいたって簡単ですが、材料が少々お高いというのが難点です、速く普及して安く成るといいです。

 

 

                                                      

 

【「くらし創りメッセ」】 2008年10月25日

  

インテックス大阪で行われている「くらし創りメッセ」に行って来ました。

住宅関連製品、セキュリテイ製品、金物、工具類の展示会です。

最新の建築材や工法の動向を探る上でとても参考になります、この展示会今年で五回目で毎年行っていますが、年々内容が悪くなってる感じがします。

特に今年は最悪でした、出展者数も物凄く減ってるし、気に成る製品も2〜3点しか無く少々期待はずれでした。

来場者数も少ない感じでした、来場者予想は五万人となっていましたが、いいとこ三万人位でしょうね。

来場者、出展者にも何処と無く元気が感じられませんでした、これも景気の影響でしょうかねぇ。

 

【木材天然乾燥】 2008年10月23日

写真は木材の天然乾燥の様子です。

この木材は今月着工予定だったソーラーサーキットの家の構造材です、土地の引渡しが遅れてる為に着工が延びておりますが、工期が短くなる事は辛いですが、

木材乾燥の為には幸いと言ったところです。

 

我社で使う構造材は水中乾燥した丸太を陸揚げして、ある程度乾かした丸太を製材して、天然乾燥させます。

水中乾燥(貯木)された木材は、水中で活動するバクテリアや細菌に因って細胞壁の一部を破壊されたり、水と樹脂が入れ替わり乾燥を速める事が出来ます。

天然乾燥をすると表面に多少の割れは出ますが、構造的に重大な影響を与えるものではありません。(出雲大社の柱でも沢山の表面割れは有ります)

それよりも恐いのは高温で人工乾燥による内部割れです。

 

「内部割れ」 見える表面には割れは出ないが見えない内部は割れています。

含水率計の数値だけを視て喜んでばかりはいられません。

 

品確法で木材乾燥に因る瑕疵を規制されたり、ユーザー側の木材の割れや反りは不良品と見なす視点もあり、表面の割れを押さえるためにバイブレーションをかけながら行う高温乾燥方法が普及していますが、これは造る側はクレームを恐れ、表面には割れの出ない人工乾燥材を使おうとするからです。

見えない処は知ったこっちゃない、10年保証すれば責任無いと言った考えに成るのではないでしょうか。(10年保証の弊害、構造保証はせめて30年にすべき)

こんな材ではローンが済む35年持てるか心配です。

 

表面割れは危ないか危なくないかチェック出来ますが、人工乾燥材の内部割れのチェック出来ないので、構造的な不安を抱えています。

このような材での仕口や継ぎ手の強度は「山辺構造設計」の実験結果では半分位しかないと出ています。

 

それとも一つ天然乾燥に拘るのは、CO2の削減です。

人工乾燥は多量の油を燃やす事で、40坪の家一棟分で4〜5tのCO2が発生します。

お役所は京都議定書だのエコだのと言っていますが、CO2を大量発生させ環境破壊させる人工乾燥設備に補助金まで出して、訳の解らない事をしています。

人工乾燥する事で木材の粘り強さが増すと言うことなら問題ないですが、人工乾燥で一気に水分や脂分を抜いた木材は硬いですが脆いです、強度試験のように

ジワジワと力を掛ける場合は良いかもしれませんが、急激に力を掛けた場合は脆く折れやすいです、これは現場での大工経験で得たものです。

お金をかけて態々脆い木を作るのが人工乾燥と言えます、時間は掛かりますが

自然の太陽と風で乾燥させる天然乾燥は、環境にも負荷をかけずに、粘り強い木に成り、丈夫で長持ちする家造りをする事ができます。

 

構造上問題の無い造作材については、人口乾燥すると色艶が無くなり、好きでは有りませんが、時代の流れには逆らえず不本意ながら使いますが、力の掛かる構造材だけは拘りたいところです。

時代遅れの仕事だの変わり者と言われようと、この拘りは大切にしたいです。

人工乾燥材の内部割れは何れ問題になる時が来ると思います。

 

【ペットとソーラーサーキット】 2008年10月21日

好天続きで日中は10月にしては暖かいですが、夜中は少しずつ冷え込みを感じるように成ってきました。

築41年のスカスカの我が家(通気が良い分長持ちはしています)は、そろそろ夜は少し寒く成り出し、布団はまだ掛けませんがコタツのスイッチを入れ出しました

我が家のペット、犬や猫も寒くなったのかスイッチを入れると直ぐにやって来てコタツの下に潜り込みます。

    

コタツに潜り込み寛いでいる我が家の一員「ロン」と「うら」です。

    

「ロン」は昼間はソーラーサーキットの事務所で快適に過ごしています。

上がり框を枕に気持ち良さそうに昼寝を決め込んでいるところです。

 

通気と断熱気密が使い分けられるソーラーサーキットの家は、家を長持ちさせる為の通気時期は終わり、これからは断熱気密の家に替わり蓄熱効果に因り、輻射熱でホワッとした暖かさで過ごせる様に成ります。

ペットが一番よく知っています。

 

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【菜園便り】 2008年10月18日

種蒔きや植え付けから丁度一ヶ月経った菜園の野菜が順調に育っています。

十月に入ってから気温が高めで生育がはやいようですがその反面、虫達も元気が良く、無農薬栽培は虫害に悩まされます。

 

写真の様に葉っぱは穴だらけで、虫と半分こです。

虫に毒見をして貰ってると思えば腹も立ちません、安くて見た目の良い農薬浸けの輸入野菜より、余程ましですが・・・・

物を見映えや値段だけで判断しない力を養いたいものです。

 

【トップライト】 2008年10月16日

 

ソーラーサーキットの家の現場では内部造作が進んでいます。

リビングの天井羽目板が張られてる処です。

このお家の敷地は東西に長く南北に短い形状です、したがって南側は隣地境界まで1.5mしか空いていません、おまけに隣の建物は境界から20〜30cmしか離れてません。

「あの家は南が詰んでるが陽が入るだろうか、暗くは無いだろうか」とご近所のお方にご心配戴いてる様です。

「ご心配無用です」

表から見えない部分に小屋裏を吹き抜けにしてトップライト(明かり取り、通風窓)

が造って有ります。

光も陽も入るように設計してあります(サイドにも採光窓があります)

陽は秋分の日から春分の日まで入り、春分の日から秋分の日までは入らない様に設計してあります。

高気密、高断熱住宅の設計は夏場は太陽熱を極力取り込まない、冬場は太陽熱を極力取り込むが基本です。

 

 

【床下木炭】 2008年10月14日

秋の花粉症もようやく落ち着き体調も良くなりつつあるところである。

昨日の朝、出勤準備をしていると携帯が鳴った。

OB施主様からである。

「伊東さんすまんけど、知人の家をちょっと見て相談に乗ってもらえないだろうか」

と言う事だった。

お話によると、その知人の方は二年前にその家を中古住宅として買われたそうである。

購入された時はリフオームもして有り綺麗だったので買われたが、住んでみたら

結露と湿気で困っておられるとのこと。

去年は訪問業者が来て床下に換気扇を付けたら直ると言う事で取付けたが結果はあまり効果無し。

今年は別の業者が来て「床下に木炭を敷くと、湿気が無くなりカラカラに成ります」と奨められその気に成っておられるみたい。

以前、伊東さんから床下に木炭を敷いてもあまり効果無いという話を聞いていたので、今回また無駄金を使われるのは見ていられないのでと言う事である。

 

こういう人の商売の邪魔をするのは、あまり気乗りしないが、OB施主様のお話をむげに断る事も出来ないので早速そのお宅に一緒にお邪魔した。

玄関を開けると少しカビの臭いがした。

一昨日から天気が良いので、畳と床板をはぐり、床下を乾かし木炭を敷く準備をされていた。

床下を覗くと、土は湿った状態だった、夏時期廻りの田んぼに水をはられると、もっと酷く成るそうだ、床下地盤が外の地盤より10cm位低い感じがした、これも一因だ。

押入れを開けると、水取り象さんがいくつも置いて有った。

押入れ床ベニヤを下から覗くと結露に因り黒くカビていた。

 

この建物は築13年、地元大手ビルダーによる注文住宅だが、目に見える処はそこそこだが、目に見えない肝心の処はいたってシンプルな仕事だ、住む人の事は

考えてない家だ。

お気の毒だが本格的に直すには可也の費用が掛かりそうである。

不親切の様だが、ここで詳しく説明しても、木炭を貶してリフオームの仕事をしようと商売気を出してるとしか思われないような雰囲気だったので、木炭を敷いても

あまり効果ありませんとは言えなかった、「調湿効果は有りますが、こういう天気の良い日に時々床下から引っ張り出して乾かして下さいね」と「冬場は押入れの襖を両方4〜5センチ開けておかれると水取り象さんは要らなくなりますよ」というお話し位しか出来なかった。

木炭の営業の人のセールストークが余程上手なのか、木炭を信じきっておられる

私のヒントに考え直して戴けるかは分からないところである。

信頼をして戴けなければ良い仕事は出来ない(相性)

 

私の持論

木炭の調湿効果は条件付で効果有りである。

外気と遮断され、計画換気出来る気密の取れた部屋又は床下のみと考えている

日頃気密に拘ってるのは、換気のことだけでなく、湿度コントロールにも影響有るからである。

普通の床下に木炭を敷いても、換気口や床下地中から幾らでもとどめなく入って来る、外に木炭を並べてるのと変わりない。

木炭は湿気は吸っても分解はしてくれない、湿気をいっぱい吸い込んだ木炭は

カビが生えたり、白蟻の巣になる可能性も有り得る。

 

どちらを信じるかは自由である・・・・・

 

 

 

【スーパーそとん壁下塗り】 2008年10月10日

ソーラーサーキットの家の現場では、スーパーそとん壁の下塗りが雨が降る前に

終わりました。

隣の空き家も解体され、裏側もとてもよく見える様になりました。

下塗りは専用の下塗材を厚さ一cmで塗り付け、写真のようにクラック防止のグラスフアイバーメッシュを伏せ込み下地を造ります。

最近値段の安いフアイバーメッシュが出回っていますが、耐アルカリ性のフアイバーメッシュでないと、セメントのアルカリで直ぐに溶けてしまいますので要注意です。

仕上塗りは、内部造作が完了して、外壁に振動等の影響が無いように成ってからの作業となります(クラック防止の為)

スーパーそとん壁は、自然素材100%で環境/健康/省エネ/リサイクル/メンテナンスフリー/防水機能(疎水)を見事にカバーしたミラクル外壁材です。

 

 

【気密テスト】 2008年10月8日

今日はソーラーサーキットの家の現場で気密テストが行われた。

お施主様にも立ち会って戴いてのテストである。

窓、入口を閉め切る為、何時もの様に三時の休憩時間を利用しての測定です。

此のお家はプラン上、引き違い窓が普通より多いので、多少悪い数値が出ないかと心配していましたが、テストの結果はC値0.2p2/uと良い結果が出ました。

気密の良し悪しで、換気の良し悪しが決まります。

計画通りに換気する為のC値は0.7cm2/uと言われています。

建築基準法改正で24時間換気が義務付けれて久しいですが、換気扇は取付けられてるものの、果たしてどれだけの家が計画換気されてるのか疑問です。

伊東工務店のC値標準仕様(SC)は0.3以下です。

 

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【お家の衣替えです】 2008年10月7日

庭の金木犀が咲きだしました。

あたり一面甘い、いい香りが漂い、秋の深まりを感じます。

日中は気温が23〜4℃まで上がりますが、夜中はそろそろ15℃を切る様に成りました。

金木犀が咲き出したら、ソーラーサーキットのお家にお住まいのお方は、床下ダンパーを閉めて小屋裏フアンのスイッチを切って下さい(小屋裏ダンパー仕様のお家はダンパーを閉めて下さい)

お家の衣替えです、冬に備えて保温をして蓄温して下さい。

SCナビシステムのお家は、自動モードでメインダイヤルを秋に設定してあれば大丈夫です。(11月に入ったら電源を切って下さい)

ナビシステムは特に中間期に威力を発揮します。

日中気温が高ければ自動でダンパーを開け、乾いた空気を取り入れ、木材を乾燥させ、お家を長持ちさせます。

夜、気温が下がると自動でダンパーを閉めて、床下を冷やさない様保温をします

楽をして省エネ性が向上するシステムです。

ソーラーサーキット二重通気の効果が得られる期間も延長します。

これに雨センサーが付くと言う事なしです。

 

【芋掘り】 2008年10月4日

五月に植えつけた薩摩芋、あす日曜日に掘ろうと思っていたが、明日の天気予報は雨、急遽夕方から芋掘りと成った。

 

斐伊川治水事業で山が断ち割られ、水脈を断たれ水位が下がった隣の池、今日は例年より可也早く、カモが飛来していた、偵察隊の二羽である、芋掘りで驚かし

発たせてしまい、可哀想な事をした。

段々少なくなる池の水、今年はカモがどれ位来てくれるやら心配だ。

芋を掘った後は、玉葱とエンドウを植える予定です。

ほんの細やかですが、食糧自給率アップに貢献出来ればとの思いからです。

日本の食糧自給率は、最早40%を切っています、それより更に酷いのがエネルギー自給率です、水力発電等自給出来るのは、僅か4%とお寒い限りです。

オール電化が巷では流行ですが、そんな事言ってられなく成ります。

選挙の事しか頭に無い先生方、農業政策、エネルギー政策、早く手を打たないと

日本は今に大変な事になりますよぉ〜。

尤も乳母日傘で育った、二世、三世の先生方には解らないかもねぇ〜(ボヤキに成ってしまいました)

我々は省エネルギーで暮らせる家造りに努力するしかない。

 

 

【花粉症】 2008年10月2日

ここのところ雑記帳の書き込みも途絶えがちだ。

実は九月の中頃から花粉症の発症である、それでなくても回転の悪いオツムが

いよいよ回らない、薬で抑えてるものの集中力ゼロで、今ひとつ気がのらない。

大分楽に成ったが後少しの辛抱である、例年10月の10日位まであるが、今年は秋の深まりが早そうなので、後4〜5日で快復しそうである。

秋は、稲、ぶた草等が原因であるが、今年は稲には気をつけていたが、畑の草取りの時に不覚にも花粉症を忘れ、マスク無しで作業したのが発症の発端だった

 

夏から秋の変り目は気をつけなければならない。

夏の疲れと共に出てくる所謂、ケンベキと言うやつだ、パソコンという便利なもが出てきたが、此れが体に悪い、指から腕、肩、目に来る。

今、手首にはチャラチャラとキザぽっく、肩凝りネックレスがグルグル巻きに光っています。

目から頭に来ないうちに程々に使いたいものです。

 

 

 

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