休日の犬の散歩は何時ものコースではなく、色々なコースを歩く。
たまたま通りかかった住宅の工事現場、仕事柄如何しても眼が行ってしまう。
基礎の立上り部分のコンクリート打ち込み前の状態でホールダウンアンカー
ボルトが埋けてあるが、明らかに埋め込み長さが不足してるのが窺える。
ホールダウンアンカーボルト(M16)は埋め込み長さ360mm以上(2・5t以下)
と成っている(3・5t以上はL=3500/(1.6×14×3.14=49.8mm以上となる)
立上り型枠300なのでコンクリート290mmとすると70ミリの埋め込み不足と成っ
ている。
こういう場合はベースコンクリート打ち込み時にアンカーを埋けて埋め込み
長さを確保するか、埋め込み長さが短くて済む異型アンカーを使用しなくては
ならない。 (後者の場合は基礎幅、コンクリート強度に条件有り)
埋め込みラインを示す目印が基礎天バとなるラインより上にあり埋め込み
不足が判る。
これで土台を敷いて仕舞うと目印ラインは見えなくなり施工不良は判らなく
なってしまい、瑕疵担保の躯体検査もパスしてしまう。
大きな地震時には耐力不足でアンカーが役立たず倒壊に至る場合もあり
得る。
重要な処だが設計管理者、現場管理者、基礎屋、誰も気付かないのか?、
気が付いていても知らん振りなのか?、いずれにしても不幸なことである。
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