木造軸組工法は、数多くの部材を組み立ててつくるために建物に隙間ができやすい工法です。建物に隙間があると、様々な弊害が生じます。まず、冷たい隙間風が入れば、いくら断熱性能が高くても暖かい室内になりません。また、隙間から湿気が冷えた壁内に入れば、壁内結露の原因となり建物の劣化が進みます。さらに、給気口でなく隙間から空気が入ってしまうと計画換気もうまく機能せず、室内の汚れた空気が外気とうまく入れ替わりません。色々な意味で、建物に隙間が少ないことは重要です。
建物の隙間の少なさは、気密測定によりC値という数値で表されます。数値が小さければ小さいほど、隙間が少ないということを意味します。このモデルハウスのC値は0.1c㎡/㎡。建物の延床面積1㎡あたりの隙間が0.1c㎡以下しかないという、最高の性能値です。モデルハウスの延床面積は97.73㎡なので、このモデルハウス全体の隙間は10c㎡もないということになります。建物全体の隙間をかき集めても、切手1枚分程度にしかならないということです。
建物の隙間が少なくなるかどうかは、施工技術の高さ・施工の丁寧さで決まります。気密性能の高さは、施工品質の高さのひとつのバロメーターです。伊東工務店では、高い加工技術を持つ自社専属大工職人が長年にわたり当社仕様の施工を繰り返し行うことで、安定した施工品質を実現しています。